アトランティックカーズは11月16日、ダラーラ・ストラダーレのクラブイタリア・リミテッドエディションが発表されたと伝えた。同モデルはイタリア・ヴァラーノ・デ・メレガリにあるダラーラアカデミーからライブ配信されたデジタル記者会見において公開された。
ダラーラは、1985年以来、イタリアの自動車文化を世界に知らしめるアンバサダーとして活動しているエクスクルーシブなクラブ組織、クラブイタリアのために、ダラーラ・ストラダーレの限定モデルを製作することを決定。
クラブイタリアは1989年に創設された、数多くのモーターファンを有するスポーツ文化協会であり、その目的は”イタリア車のレストア、保存、トレース、取り扱い、研究”にあり、また自動車の発展に大きなインパクトを持つ文化的なヘリテージと技術的なスポーツの倫理を広めることを目的としている。
クラブイタリアの社会的な目的は、文化的、技術的、社会的な価値観を問わず、イタリア車の存在を知らしめることにあり、各メーカーによってクラブのトリコロールバッジを備えた小規模な限定シリーズが製作されてきた。
今回発表されたダラーラ・ストラダーレ・クラブイタリア・リミテッドエディションは、1992年にランチア・デルタHFインテグラーレ・エボルツィオーネ16V・クラブイタリアから始まり、フィアット・バルケッタ・クラブイタリア、アルファ4C・クラブイタリア」に続いて、クラブイタリア・メンバーの為に企画されたモデルとなる。
ダラーラ・ストラダーレの総生産台数は600台に限定されており、すべてにオーナーが選択可能なシリアルナンバーが付けられている。今回のクラブイタリアの特別仕様車は、201から210の特別なナンバーが用意されているという。
ダラーラ、クラブイタリアからは以下のようなコメントが寄せられた。
「クラブイタリアの友人たちに向けてダラーラ・ストラダーレの限定車を作ることができたのは、我々にとって何より光栄なことです。創設以来、クラブイタリアは常に、世界におけるイタリア車のイメージ作りの重要な役目を担ってきました。ですのでその一助になれることは私たちにとっても大いなる誇りなのです。」(ダラーラ・グループ プレジデント:ジャンパオロ・ダラーラ氏)
「ダラーラ・ストラダーレ・クラブイタリア・プロジェクトを立ち上げたのは私達の使命でもありました。約20年もの間、クラブイタリアはそのエレガントかつ革新的モデルを作るために、主要なイタリア車やバイクメーカーとコラボレーションをしてきました。ジャンパオロ・ダラーラが彼の初の試みとなるロードカーの製造を決めた時、モータースポーツ界における50年間の成功の経験を鑑みると、クラブイタリアとヴァラーノ・デ・メレガリに拠点を置くこの企業が惹かれ合う事は必然であり、かくしてジャンパオロ・ダラーラは、この限定モデルの開発に引き込まれる事となったのです。
ダラーラ・ストラダーレは今日のイタリア自動車業界で類まれなる驚異を表現しています。なぜならそれを構成するマテリアル、洗練された空力特性、シャシーデザインなど、持ち得る最高の技術を具現化しているからです。それはレース業界で培った、造形と機能が両立している妥協なきデザインなのです。ダラーラとクラブイタリアとのコラボレーションの成功は、ダーク・マットブルーのカーボンファイバー・ボディに象徴されます。つまり、クラブイタリア・シリーズの追求する要件をこの限定モデルは完全に具現化しているのです。」(スクーデリア・クラブイタリア会長:ウンベルト・ロッシ・ディ・モンテレラ氏)
■エクステリアの特徴
・マット・ブルーカーボンのコンプリートボディワーク
・グロス・ブラックカーボンのヘッドライトベセル、ミラーカバー、エアロデバイス
・イエロー・ブレーキキャリパー
■クラブイタリア・リミテッドエディションの特別仕様
・フロントエアロデバイス、ミラーカバー、リアウィングのホワイト仕上げ
・ドライバーサイドとミラーカバーの3色カラーライン
・車体両サイドの手塗りクラブイタリア・バッヂ
・ステッチ同色のココアレザー
・助手席側の3色アクセントカラー
・クラブイタリアバージョン限定プレート
・シャーシにダラーラ氏のサイン
■クラブイタリア・リミテッドエディションのスペシャルパーツ
・メーター画面における専用グラフィック
・六角形のアルミメッシュによる専用ラジエーターグリル、エンジンフード
・専用デザインのミルド&アノダイズド・エアコン、エンジンマッピング調整用ノブ
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