ダイハツ工業のマレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社のプロドゥア社(セランゴール州)は、国民車「アルス(ARUZ)/※1」を、1月15日に新発売した。
プロドゥア社は現在、マレーシア第2の国民車メーカーとして、小型車を中心にラインナップを拡充しており、新発売のコンパクトスタイリッシュSUV「アルス」は、「アジア」「ベザ」「マイヴィ」に続く、同社構造改革の第4弾商品(※2)となる。
アルスは、プロドゥア社が、マレーシア市場でのSUVのニーズの高まりを受けて、手ごろな価格のSUVを届けるべく新たに開発。
2017年11月にインドネシアでフルモデルチェンジしたコンパクトSUVの「テリオス」をベースに、内外装デザインや室内のユーティリティ装備など、マレーシアのニーズを反映。「ラッシュ」としてトヨタ自動車にOEM供給されるプロドゥア社初のモデルでもある。
また、マイヴィ採用の衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」を、より進化させて採用。
プロドゥア社は、「先進技術をみんなのものに」を掲げるダイハツグループとして、マレーシアでも先進の安全・安心装備普及に向けた取り組みを加速させていくと云う。
ダイハツは今後も、日本の軽自動車で培った技術やノウハウを生かしたクルマづくりを推進し、アセアン地域での自動車の普及および産業、人材育成に貢献していきたいとしている。
※1:マレー語で「(水の)流れ、(時代の)流れ」を表す言葉「Arus」から、SUVトレンド(時代の流れ)を押さえ、水の流れのような「滑らかさと力強さ」を併せ持つ、国民車を代表するスタイリッシュSUVへの願いを込めた造語。
※2:Sport Utility Vehicle の略。
[主な特長]
・デザイン性 :マレーシア市場のニーズを取り入れたスポーティなデザイン。
・パッケージ :7人乗車に加え、荷物の積載も可能な広い室内空間。
・安全性能 :進化した衝突回避支援システム「スマートアシスト(Advanced Safety Assist、現地名)」を採用(※3)。
・環境性能 :アイドリングストップ機能の採用などにより、マレーシアのエコカー政策のEEV適合の高い燃費性能。
・経済性:低価格。
・品質:ダイハツの生産コンセプト「SSC(シンプル・スリム・コンパクト)」を取り入れ、グローバルレベルの工場改革を推進中の「PMSB」生産による品質を確保。
※3:一部グレードに設定。
[主要諸元]
– 駆動方式:FR (Front engine, Rear wheel drive)
– エンジン:2NR-VE (1.5L(1,496cc))
– トランスミッション:4AT
– 乗員定員(名):7
– 全長×全幅×全高(mm) 4,435 x 1,695 x 1,740
[目標販売台数]
2,500台/月
[生産工場]
– 車両生産工場:PMSB(プロドゥア・マニュファクチャリング)
– エンジン生産工場:DPEM(ダイハツ・プロドゥア・エンジン・マニュファクチャリング)