ダイハツ工業は7月20日、マレーシアに於ける自動車生産・販売の現地合弁会社である“プロドゥア社(Perusahaan Otomobil Kedua:(略称)Perodua/本社:セランゴール州)”が、Bセグメント小型車の「ALZA(アルザ)」を、約13年ぶりにフルモデルチェンジし、同日発売したと発表した。
2009年に初代モデルが発売されたアルザは、スタイリッシュなデザインと、コンパクトなボディーながら広い室内空間、多様なアレンジが可能な3列シートなどが特長の7人乗りコンパクトMPV(※1)。
今回のフルモデルチェンジでは、昨年11月にインドネシアで発売された「XENIA(セニア)」共通の“DNGA Bセグメント用プラットフォーム”の採用で、広く使いやすい室内空間がさらに進化。また、D-CVTの搭載により、燃費性能の向上や快適な走行性能の実現も図られた。
インテリア・エクステリアデザインについては、マレーシア独自のスポーティなスタイルに仕上げられており、さらに先進安全機能として、自動車事故を未然に防止する衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」も導入しつつ、価格は低廉に抑えられていると云う。
プロドゥア社は、1993年にダイハツとマレーシア資本等と合弁で設立された、小型車中心の同国第二の国民車メーカーで、2006年から昨年までの16年間、連続で同国内の販売シェアトップを獲得。昨年3月には、ダイハツの海外事業におけるDNGA第1弾となるコンパクトSUV「Ativa(アティバ)」を発売、今回、その第2弾となるアルザを発売した。
ダイハツは、今後もDNGA商品をアセアンを中心とした新興国へ展開すると共に、各地域での自動車の普及および産業の発展、人材育成に貢献し、生活に寄り添った企業を目指すとしている。
※1:Multi-Purpose Vehicle。
[新型アルザの主な特長]
・広い室内空間&使い勝手を進化
従来型から1列目から3列目のシート間距離を50mm拡大し、大人7人がゆったり乗れる、Bセグメントではトップクラスの室内空間のゆとりと、フレキシブルなシートアレンジを設定し、荷室の使い勝手も向上。
・低廉な価格設定
国民車にふさわしい低廉な価格設定。
・DNGAによる高い基本性能
DNGA Bセグメント用プラットフォームやD-CVTの採用等による、優れた燃費性能と快適な走行性能。
・スポーティなデザイン
マレーシアユーザーの好みを反映したスポーティなインテリア・エクステリアデザイン。
・安全性能
高速走行等、マレーシアの道路環境に最適な設定とした衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」を全てのグレードに装備。車線変更時の後方確認をアシストする「ブラインドスポットモニタ—」や「オートハイビーム」等の充実した安全装備を充実。
<主要諸元等>
– 駆動方式:FF (Front engine, Front wheel drive)
– エンジン:2NR-VE(1.5L・NA※2)
– トランスミッション:CVT(D-CVT)
– 乗員定員:7名
– 全長×全幅×全高:4,425mm× 1,730mm × 1,660~1,670(※3)
– 生産工場:PMSB(プロドゥア・マニュファクチャリング)
※2:NA:Natural Aspirated engine(自然吸気エンジン)。
※3:15インチタイヤ:1,660mm、16インチタイヤ:1,670mm。