コーンズ・モータース(林誠吾社長、東京都港区)は7月4日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)ガーデンコート1階の「ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京」のリニューアルオープンに先立って、施設・装備を報道陣に公開した( 佃モビリティ総研・松下次男 )。
正式なリニューアルオープンは7月5日。新しくなったロールス・ロイス・モーター・カーズ東京は、英ロールス・ロイス・モーター・カーズがグローバル展開する最新のビジュアル・アイデンティティをショールームの空間に採用。
ホテルニューオータニ・ガーデンコート内の1フロアのゆったりしたショールームにはロールス・ロイス車5台が展示できるほか、自分好みのクルマに仕上げるビスポークのための「アトリエ」やユーザー間の交流の場である「スピークイージー・バー」などを新設した。
オープニングを記念したロールス・ロイス初の完全電気自動車(EV)「スペクター」も展示した。
初めに登壇した林社長はロールス・ロイス・モーター・カーズの新しい世界基準のデザインを採用した拠点について「クルマと空間が一体になったショールームだ」とアピールした。
プレス発表会には英ロールス・ロイス・モーター・カーズのジュリアン・ジェンキンス・セールス&ブランド・ディレクターやアイリーン・ニッケイン・アジア太平洋リージョナル・ディレクターも駆けつけ、コーンズとのパートナーシップに感謝を示すとともに、新しくなったショールームについて「至高のラグジュアリー空間を提供する」と強調し、日本市場拡充に期待を込めた。
コーンズグループは1964年から正規販売代理店としてロールス・ロイス車の販売を手掛ける。また、ロース・ロイス・モーター・カーズは現在、独BMWグループの完全子会社だ。
林社長の記者会見要旨
今年は私たちコーンズグループが自動車事業を始めてから60年になる節目、記念の年です。こうした中で、ロールス・ロイス・モーター・カーズの新しい世界観を提供できることに大変、感謝しております。
私たちはこのショールームの完成に7か月間の月日をかけました。また、この長い期間、私はここへ訪れていません。その理由は、完成後の楽しみを残しておくためです。
そして昨日、このショールームの自動ドアの前に立った時、自分たちのショールームでありながら、大変、緊張しました。同時、ワクワクしました。この先に、どのような世界が広がっているかを、感じたからです。
この空間を見たときの感想でいえば“すごいなー”という印象でした。
自動車のショールームといえば、一般的にクルマにスポットライトが当たり、クルマをよく見てもらう形で成り立っています。それも間違いではないでしょう。その在り方も確かに、存在しています。
これに対し、今回のショールームはクルマと空間が一体になっています。これはロールス・ロイス・モーター・カーズの新しい生み出し、作り方を表現したものです。
この中に入ると、新たなビジュアルがあり、奥のアトリエで、自分のクルマを作ることができる最高に楽しい時になるでしょう。ロールス・ロイス・モーター・カーズという素晴らしい、最高に優れたプロダクトがあればこそ、このような体験ができると感じました。
まさにクルマの選び方、買い方が新しく定義されたといえるのではないでしょうか。
私たちは60年目の歴史の最先端に立つと同時に、これから世の中にどう向き合うのかも重要なテーマとなります。
クルマは生産品ですが、素晴らしいプロダクトを提供してもらうことで、可能な自分のクルマを作る楽しみがあります。ショールームに入り、出来上がるまでの空間、そこでは専任スタッフと相談し、お待ちいただく時間があります。
そしてお渡しする瞬間があり、最も大切なのはそのあとのクルマとともに過ごす時間です。それを私たちは楽しくし、それもできるだけ多くの機会を提供できる会社にしたいと思っております。
人を喜ばす、驚かす、楽しませる、そういうことができる会社でありたい。それができるのは優れたプロダクトがあり、それも電動だけでなく、革新を持ち合わせた新しい時代、価値観を切り開いていくこと、そういうことにロールス・ロイス・モーター・カーズと私たちが取り組むということに変わりはありません。
この日本において、ロールス・ロイス・モーター・カーズとともにこの先も新たらしい未来を引き継ぐという強い思いを感じているところです。