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自然な3Dナビゲーション画像でより直感的なユーザーエクスペリエンスを実現する。
コンチネンタル、HERE(ヒア)社、Leia(レイア)社は1月13日、3社提携し3次元ナビゲーションを車両の操縦席のディスプレーソリューション向けに開発したことを発表した。この技術はより高いレベルで、直感的なユーザーエクスペリエンスを実現、より高い運転安全に寄与するという。
コンチネンタルのHMI事業部の戦略およびポートフォリオ統括責任者、ウルリッヒ・ルーダース(Ulrich Lueders)は、「3Dディスプレー技術は、これまでに無い驚異的な機能をコックピットに与えます。この技術はドライバーとクルマとの直感的な操作環境を生み出して、より高いレベルの運転安全性を実現します。HEREの3DプレミアムマップコンテンツとLeiaのライトフィールドソフトウェアが、コンチネンタルHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)ソリューションの専門技術と組み合うことにより、新しいユーザーエキスペリエンス(UX)環境と安全運転のための環境づくりに貢献できることをとても嬉しく思います」 と述べている。
ライトフィールド技術で専用3Dメガネやアイトラックセンサーがなくても3D効果が得られる。
■安全な運転のサポートのために独自設計された3Dナビゲーション
交通安全に関するさまざまな世界の研究によると、世界中の交通渋滞の主な原因はドライバーの「気の散り」にあるといわれている。National Highway Traffic Safety Associationによると、米国では、2018年中に気が散る運転により2,800人以上の死者が出たと報告された。これら調査から、より安全な運転環境を作るためには、運転中のドライバーが求める地図情報コンテンツと検索機能を、ドライバーの集中力が切れないようにより素早く快適に提供できる直感的なUXソリューションが求められる。
「特に大都市での交通など複雑な運転環境では、多くのドライバーとっては、ナビゲーションの指示に従いつつ、同時に安全に操作することはとても厳しい環境といえます」とルーダースは述べている。
このように、コンチネンタル、Here、Leia 3社によるこの3Dソリューションは、現実世界を仮想空間に正確に再現することによって、ドライバーに必要な情報と自車の位置方向をすばやく伝え、運転により注意をはらうことができるという。
■より自然な3D効果を実現
今回のCES2021にて、Leiaの地図上の建築物や地形の3D表示技術「ライトフィールド(Lightfield)テクノロジー」を展示している。この新しいソリューションは、立体画像認識に不可欠であった3D対応メガネや視線追跡のためのアイトラッキングセンサを使用しなくても、3Dマップを視覚化できる。さらに、あらゆる角度から3Dによる効果を認識できる。すなわちドライバーも乗員も同じように3Dグラフィックスを見ることができる。
■高精度3Dコンテンツ
このソリューションのための3Dコンテンツは、「HERE プレミア 3D シティーズ」から入手できる。このコンテンツは「HEREプレミアムマップコンテンツ」と、75のグローバルシティセンターの高度に詳細な3D表現で構成され、ユーザーの要望に応じカスタマイズすることができる。表示される建築物は、その物理的な位置、体積、高さ、ファサードの色等現実のものに忠実に再現されている。3D立体地形モデルでは、都市のレイアウトを表す立面図も使用可能。3Dランドマーク詳細は各都市の地図範囲に含まれ、3D地形や周辺の建物のさまざまなスタイルに統合されている。
■オールデジタルCES 2021
オールデジタルCES 2021は、2021年1月11日~14日で開催中。コンチネンタルは未来に向けて提供する様々なテクノロジーを仮想ブースにて展示する。
https://www.continental.com/en-us
■HERE(ヒア)社
www.here.com http://360.here.com
■Leia(レイア)社
www.leiainc.com