日産自動車は7月30日、日南市、九南、日産自動車、ならびに、宮崎日産自動車(以下「宮崎日産」)、日産サティオ宮崎(以下「サティオ宮崎」)の5者が、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
この協定の内容は、日南市が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域の課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、九南が社の営業車として所有している電気自動車(EV)「日産リーフ」と、日産の販売会社である宮崎日産とサティオ宮崎が所有する電気自動車(EV)「日産リーフ」の試乗車を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というもの。
日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』活動、日南市が取り組む新エネルギー導入促進に向けた「地域新エネルギービジョン」、そして、九南の「電気を通じて豊かな人間社会の実現を目指す活動」と、それぞれの取り組みにお互いが賛同し、今回、協定の締結を行う運びとなった。
なお、日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては、全国で107件目となる。また、EVを活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む、『ブルー・スイッチ』活動としては138件目の取り組みとなる。
電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通り。
【協定の概要】
・九南、日産自動車および宮崎日産、サティオ宮崎は、日南市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、九南が所有する電気自動車(EV)「日産リーフ」と、日産販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。
・日南市は、九南、日産自動車、宮崎日産、サティオ宮崎の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
・日南市、九南、日産自動車、宮崎日産、サティオ宮崎は、平常時も市の防災訓練などのイベントにおいて、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての災害時・停電時等の有効性や活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。