Groupe PSA Japanは11月4日、コンパクトカーC3に仏ファッションブランド「セントジェームス」とのコラボレーションによる「C3 SAINT JAMES(C3 セントジェームス)」を追加し発売した。
このセントジェームスは、ノルマンディ地方で1889年に誕生して今年が132年目。フランス西海岸・サン・マロ湾上の小島にそびえ立つ修道院〝モン・サンミッシェル〟がブランドのアイデンティティ・イメージとなっている。
同ブランドは、産業革命後の19世紀半ば頃、それまでアトリエでの手仕事であった紡績を工業化する試みからスタートした。その創生期に、モン・サンミッシェル干潟の牧草で育った羊から採れる良質の羊毛を、地元の漁師や船乗りたちの仕事着であるマリンセーターとして造り出し、これが実用性を備えた現在のセントジェームス製シャツの原型となった。以降このブランドは同地域の主要産業の礎となった。
そんなセントジェームスもシトロエンも、〝独立性・自由・開放的〟という価値観を互いにブランドの柱に据える共通性があった。そこで2019年にモン・サンミッシェルで開かれたセントジェームス生誕130年の記念式典では、招待されたゲストが会場へ向かう道程で、送迎用に用意された色取り取りのシトロン2CVから、好きな車体色を選んで会場までの運ぶ送迎役として起用され、互いの緩やかな連帯を示した。
そうした関係から、先と同じ2019年6月に特別仕様車「C3×SAINT JAMES(C3セントジェームス)」が日本で初めて発売される。それ以降、ふたつのブランドはC3を核に互いのコラボ活動をより本格化させ、今回グローバルモデルとしての特別仕様車「C3 SAINT JAMES」がフランス(フランスの海外県などを含む)、イギリス、ドイツ、オランダで発売され、これが日本に里帰りする形で戻ってきた。
2019年6月発売の日本企画による特別仕様車「C3 セントジェームス」
C3 SAINT JAMESは、2021年5月に世界販売累計100万台の大台を超えるベストセラーモデルC3の上級グレードSHINEをベースとし、セントジェームスにインスパイアされた特別なディテールが備わっている。ルーフには青、赤、白のトリコロールとSAINT JAMESのロゴが入ったステッカーを、Cピラーにもトリコロールのステッカーをあしらった。さらにフロントドアにはセントジェームスバッジが特別感を醸し出す。
専用ファブリック/テップレザー アドバンストコンフォートシートは、基準車のSHINEで高い評価を得ているアドバンストコンフォートシートをベースに、ヘッドレストとショルダー部分のテップレザーとアクセントのファブリックを変更。赤のステッチとSAINT JAMESのタグがアイキャッチになっている。なお、アドバンストコンフォートシートとは、シート生地裏に特別なフォームを追加し、さらにボリュームを従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたもの。
さらにインストルメントパネルはブラックのテップレザーとホワイトのステッチで仕上げ、センターコンソールシフトレバー下にはSAINT JAMESのバッジが配されている。C3ならではの旅行かばんの持ち手をイメージしたインナードアハンドルには青と赤のSAINT JAMESのドアハンドルアクセントを追加。その他、白いパイピングが入った専用フロアマットと取扱説明書などを入れる専用ハンドブックケースも特別装備品とした。
ボディカラーはサーブルとブラン バンキーズの2色を設定。なお、アクティブセーフティブレーキ、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビーム、フロント&バックソナー、バックカメラ、16インチアロイホイールなどの主要装備はSHINEグレードと同一となる。
■税込価格
2,725,000円