NEXT MOBILITY

MENU

2020年8月24日【トピックス】

シトロエン・ベルランゴのオンライン発表会、8月26日の19時

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 グループPSAジャパン(本社:東京都目黒区、社長:アンジェロ・シモーネ)は8月26日(水)、日本市場に今回初投入されるシトロエン・ベルランゴ(Citroen Berlingo)のオンライン発表会を実施する。(坂上 賢治)

 

 

 このオンライン発表会は、8月27日(木)~30日(日)の4日間に亘って、〝ららぽーと豊洲〟で行われるベルランゴのリアル展示イベントに先駆けて行われるもの。

 

オンライン発表会では、報道記者向けの公開情報も含まれているが、予てよりベルランゴの正規投入を心待ちにしていた一般ユーザーも参加できる。

 

発表の舞台は、シトロエン公式YouTubeチャンネル上で19時から配信される予定。カタログモデルで導入される特別仕様車も、ここで発表される見込みだ。

 

 

 ちなみにベルランゴは、シトロエン・ブランドのエスプリを纏(まと)うマルチパーパスビークルとして1996年に初代が誕生した。その7年後の2013年に2代目が、さらに2018年には3代目゛と進化を果たしている(累計販売対数は330万台に上る)のだが、日本国内に於ける車両投入は、本国PSAの判断で永らく封印されていた。

 

そんなベルランゴの魅力は、フランス車らしい仕立ての良いシートの座り心地のみならず、まるで横並びにレザーシートなどの〝豪華さ〟や、搭載装備の〝至れり尽くせり感〟だけをひたすら訴求する昨今の競合他車とは異なり、肩肘張らない〝素朴なクルマとの付き合い方〟を思い起こさせてくれる独自性にある。

 

 

 従って、これまでの一部のベルランゴ好きは、並行輸入で英国仕様の右ハンドル車をわざわざ海外から仕入れてくるという裏技を使って乗っていた。つまりかつて日本に於いて、ベルランゴというクルマは、メーカーの正規ルートではなかなか手に入れることができない稀少なクルマのひとつだった。

 

しかし昨年2019年の秋、遂に本国PSAも日本の熱心ベルランゴファンの要求に抗しきれず、台数限定の特別仕様車をWeb上で2回に分けてリリース。これがいずれも僅か5時間30分という勢いで予約満了になったことを契機に、仏本国のPSAが方針を変更。ようやく日本国内へのベルランゴの正規導入が決まった。

 

 

この経緯の裏を返せば、それだけ満を持して日本マーケットに投入することになったベルランゴゆえに、折角ならインポーター側としては一定量が安定的に〝売れて欲しい〟と望んでいると考えられ、それだけ車両販売に力を入れているだろうと考えられる。

 

 なお今回、正規販売を開始するベルランゴは、シトロエンで最も新しい車台(プラットフォーム)をベースとした3代目。

 

 

全長4403/全幅1848/全高1844/軸離2785mmのサイズに、5名フル乗車時のラゲッジスペースに於いてリアフロアトレイで余裕を残した状態で597リットルの容積を確保。2列目シートを倒した最大積載状態では2126リットルの大容量物を飲み込む。さらにルーフやリヤシート頭上後方には、大容量かつシッカリした収納スペースも備えている。

 

 

 またひとたび助手席を倒せば、ロングタイプのサーフボードなど2.7m迄の長尺物も積み込める長大な収納空間が出現する。加えてダッシュボードを筆頭に、限られた室内に所狭しと合計28箇所の収納スペースを設けるなど、家族や仲間という複数人員という単位で、新たな遊び方を発明するために生まれたクルマと言えるだろう。

 

なお発表会となる公式YouTubeチャンネルは以下の通りだ。
https://www.youtube.com/user/CITROENjpOfficial

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。