グローバルインフォメーション(本社:神奈川県川崎市、代表者:小野悟)は11月4日、市場調査レポート「商用車ファイナンスの中国市場:2020-2026年」 (ResearchInChina) の販売を開始したことを発表した。
4段階の発展を経た中国の自動車金融は、現在、多様な競争を特徴とする市場となり、2019年の普及率は52%で、評価額は1兆2800億元となっている。
過去2年間の商用車の販売台数は、400万台以上で推移。中国では、2020年第1四半期に商用車販売がCOVID-19パンデミックの影響を受けたにもかかわらず、主要インフラ、ロジスティクスeコマース、および5Gの急速な進展により、商用車の需要を急激に牽引した。2020年は、7月までの商用車販売台数が283万1800台となり、前年同期比で14.3%の上昇となった。
中国では、商用車市場の隆盛が商用車金融市場を活性化させている。2019年の中国の商用車ファイナンスの普及率は約55%で、成熟した世界市場の90%を大きく下回っており、成長の余地が大きい。2019年の商用車販売台数が432万4000台であったことから、2019年の中国の商用車ファイナンス市場は、237万8000台の規模となった。
中国の商用車ファイナンス市場は、現在、自動車メーカーをバックにした金融リース会社と銀行をバックにした金融リース会社により支配されており、2019年に市場の75.5%を占めた。一方で、商業銀行のシェアは14.9%で、4位にランクされる。自動車メーカー系金融リース会社のシェアが目立つのは、ほとんどのメーカーが、製造から販売、ファイナンスまでを、閉ざされた販売網で展開している事による。
中古車評価システムの脆弱性、不健全なリスク管理システム、他を顧みない競争、巨額な金融資本の需要と銀行資本による供給不足など、さまざまな不完全性が、中国の商用車金融サービス発展の抑制要因となっている。
しかし、中国の商用車金融のリスク管理システムは徐々に改善が見られる。一つには、ビッグデータなどの高度なテクノロジーによる、より良いソリューションの提供がある。さらに、自動車メーカー、保険会社、リース会社、物流会社のサポートが、リスク管理システムを完成させるのに役立っている点がある。
今後数年の間に、国による有利な政策は市場の成熟を促進し、商品の多様化、リスク管理システムの改善、貸出条件の緩和、普及率の向上が期待できる。中国の商用車ファイナンスの市場規模は、2026年までに405万6000台に達し、普及率80%に至ると予測されている。
■レポートの詳細目次
https://www.gii.co.jp/report/rinc961160-china-commercial-vehicle-finance-industry-report.html
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