株式会社リクルートの中古車情報メディア「カーセンサー」は2022年2月号で、中古車ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2021」を発表した。昨年の中古車購入台数が、前年比15.4万台増の296万台。購入単価で前年比19.5万円増の155万円となるなか、トヨタハリアー(2020年発売)を首位に選出した。
調査要素は、同媒体への20年11月〜翌年10月迄の〝問合せ件数〟と〝集中率〟を順位付けした。その結果は〝早く乗りたい、何が何でも欲しい〟とする消費行動が強く反映されているとした。
ちなみに海外でもコロナ禍起因の半導体不足で、新車の入手が困難となって中古車価格が上昇したが、日本国内に於いても世界的な半導体不足の影響により、新車の10月の販売台数は前年同月比マイナス30%超迄落ち込んでいる(日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車協会連合会の11月発表に基づく)。
また販売店の販売スタイルや消費者心理の変化を背景として、安価で購入しやすいクルマだけでなく、比較的高額な人気車種の最新モデルが流通するようになった。というのは燃料価格の高騰で燃費に嫌気が差し、低燃費車に乗り換える事例が増え、高年式車のタマ数が厚くなったからで、こうした事も「早く乗りたい」とする購入意欲活性の一助となった。
そのため納車待ちで手に入りづらい新車よりも、すぐ手に入る中古車の人気はますます高まり、「新型モデルの中古買い」がスタンダードになりつつあるという。
また「何が何でも欲しい」とする要素では、昨年生産終了を発表したホンダのS600の事例が挙げられている。同誌調べでは2020年を境に、特に30歳代以下の若年層で中古車購入の意志が高まりつつあるとされ「新型モデルの中古買い」と言う新たな消費行動が主流になるかに注目している。
*出典:「中古車購入実態調査2021」リクルート調べ
同記事記載のランキングは、リクルートが企画・制作する中古車情報メディア『カーセンサー』が、この1年(2020年11月〜2021年10月)で掲載された全モデルの中から、ユーザーの購入意欲の高さに注目し、ランキングを作成したもの。第8回目の2021年の第1位は「トヨタ ハリアー(2020年発売モデル)」となった。
『カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2021』概要
対象データ:中古車情報メディア『カーセンサーnet』
対象期間:2020年11月1日〜21年10月31日
ランキング作成方法:ユーザーからのメール問い合わせ総件数と、各モデル1台当たりの問い合わせ集中率をポイント化し、その合算値の高い順に注目度の高かったモデルをランキング化した。
番外編 2021年のクロカン/SUV注目車種ランキング
*出典:「中古車購入実態調査2021」リクルート調べ
参考 年齢別 直近で購入した中古車のボディタイプ
【1年以内に中古車を購入した人/単一回答】
*出典:「中古車購入実態調査2021」リクルート調べ