三井物産グループ傘下でインターネットオークション事業を展開するカープライスは、7月31日、同社が運営するインターネット上の中古車買い取りサービス「カープライス」の新CMのタレントとして、元アイドルで現オートレーサーの森且行氏を起用したことを発表。同日に東京都内で、森氏の同社アンバサダー就任発表会を開催した。
そもそもカープライスは、売り主(一般消費者)が、手軽に参加できる独自のインターネット・オークションシステムである。その内容は「カープライス」が独自開発したインターネット・ライブオークションシステムを介して、国内外の中古車販売店や輸出業者からリアルタイムに入札を募り、 オークション最終価格を見た後、消費者側が売却するかを判断して初めて「車両の買い取り取引が成立する」という商流が基本となっている。( レポート:平塚 直樹 )
元々このサービスは、2014年にロシアで立ち上げられた中古車ライブオークション運営会社による事業が原点となっており、先の通り個人の売主が買取業者向けオークションをリアルタイムで見て成約を決め、カープライスはこの際に手数料収入を得るという仕組み。そしてこれにより消費者は、通常の買取業者への売却よりも高い価格で手軽に自動車を売ることができるというメリットが1番の強みとなっている。
より具体的には、国内外900店舗以上の中古車販売店や輸出業者から入札を募り、クルマの所有者は愛車が幾らで売れるのか、自身保有のPCやスマートフォン等で、その値付けの過程をリアルタイムで見ることが可能となっている。
これは従来の中古車買い取りサービスと異なり、中古車ディーラーの仲介が入らない分、販売価格が消費者が求める希望価格以上になり易いことを意味しており、また一般消費者がこの売買システムに参加するための手間も一度、加盟店で車両の検査を受けるだけ済むという手軽さが人気のひとつとなっている。
つまるところ旧来の自動車買取システムでは、C(コンシューマー/消費者)とB(事業社)間で行われてきた商取引の場面に於いて、常にプロである自動車の買取事業社が自動車売買のノウハウも含めて圧倒的な情報量や技術を持っていた。これに対して自動車を売りたい消費者は、事業社のような情報の優位性が全く持てないまま取引が終わってしまうという「CtoB間での保有情報の非対称性」が大きなネックであった。
一方でカープライスのビジネスモデルでは、旧来の商取引上で存在していたCとBとの間の「中間業者の存在」や、「売買マージン」という消費者には見え難くかった部分をすべて取り払い、ここに誰もが閲覧できるリアルタイムオークションを差し挟むことで、価格決定に至る過程での透明性を極端に高めたところに「売り」がある。
昨今メルカリ等に見られる様に、事業社が消費者同士の売買プラットフォームを構築し、この環境上で消費者同士が直に商取引を行う「CtoC」ビジネスと云えるシェアリング経済圏が大きく発展してきたが、今後は「CtoB」という本来は極めて非対称になりがちなビジネス環境上に於いても、開かれた商取引を可能にする新たな事業のかたちが見えてきているのだろう。
発表会当日は、共同代表取締役の梅下直也 氏(右)と林耕平 氏(左)も登壇。
同サービスの内容の説明や、今後は全国のガソリンスタンドとパートナーシップを結び、買い取りサービスの代行業務を委託する事業戦略等を発表した。
発表会のメインは、森氏によるトークセッション。
同氏は、新CM「最近、アツくなったこと。」篇で実際に着用した特注のレーシングスーツを来て登壇。
撮影時に、20テイク以上を取りとても緊張した話から、自身が20歳の時に初めて購入した「白いフェラーリ」(今回初披露)に関する思い出話まで、車に関する様々なエピソードを語った。
なお、同社では、7月31日より
キャンペーン特設サイトをオープン。
https://www.carprice.co.jp/morikatsuyuki/
新CMは8月3日より東海地方限定でテレビ放映される(関東では8月1日よりラジオCM開始)他、YouTube(下)でも見ることが可能だ。
【参考画像】
【カープライスCM】森 且行『最近アツくなったこと』篇 (15秒)/カープライス森且行チャンネルより
【カープライスCM】森 且行『最近アツくなったこと』篇 (30秒)/カープライス森且行チャンネルより
【カープライスCM】森 且行『最近アツくなったこと』篇 メイキング動画/カープライス森且行チャンネルより