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2021年3月5日【テクノロジー】

カンデラ、インフィニオンのHMIツールパートナーに認定

NEXT MOBILITY編集部

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カンデラは3月5日、インフィニオン テクノロジーズ社(以下、インフィニオン社)のHMIツール認定プログラムにおいて、「TraveoⅡ-グラフィックコントロールファミリ」のパートナーとして初めて認定されたと発表した。

 

インフィニオン社は、「TraveoⅡグラフィックコントローラ」でHMIソフトウェアを使用する際に、顧客の開発負荷の軽減と満足度の保証のために、この評価プログラムを設けている。

 

カンデラは長年にわたり、インフィニオングループのサイプレス セミコンダクタ社と共に、リファレンスボードAmber S6J3200からTraveoⅡグラフィックMCU(CYT4DNxxx)を含むTraveoシリーズにHMIソリューションを提供してきた。

 

その実績から、カンデラは今回、インフィニオン社の最新HMIツール認定プログラムに参加し、“インフィニオン社のデバイス「TVII-C CPU」を使用して、GPU(Graphics Processing Unit)が提供するすべてのハードウェア機能を活用しながら、カンデラのHMI開発ツールの「CGI Studio」で作成したフルバーチャル・アニメーション・インストルメントクラスターと、湾曲状のデュアルヘッドアップディスプレイを実装する”という認定要件をクリアした。

 

フルバーチャル・アニメーション・インストルメントクラスターの作成における難題は、2つのメーター間のアニメーションメディアのカバーフローの実装だったという。インストルメントクラスターのすべてのメディア・グラフィックスは2次元仕様となっていたため、カバーフロー全体を2.5次元で表示し、3次元と同様の奥行きを追加した距離画像とした。この2.5次元の実装のために、すべてのオブジェクトの変換行列を動的に変更する機能を搭載した。

 

さらに、フルバーチャル・アニメーション・インストルメントクラスターとデュアルヘッドアップディスプレイ(HuD)は、従来のフレームバッファ描画のためのIBO(Imagine-based operation)をはじめ、BLITエンジンのパフォーマンスを向上させメモリを削減するLBO(Line-based operation)、VRAMのメモリ消費量を削減するOTF(On-the-fly mode)といった、3種類の異なるレイヤータイプをベースに実装した。

 

HuDは従来、平面に投影する場合とフロントガラスに投影する場合の、2つの異なるモードでの設定が必要だった。ここでも前述の2.5次元表示のための変換行列と同様に、フロントガラスの曲がりをシミュレートするために、反りによる歪みは、ディスプレイの反り機能を使用して作成。このHuDのユースケースの中で「CGI Studio」は、TraveoⅡの描画エンジンによるテキストレンダリングにも対応している。

 

 

 

 

カンデラの最高経営責任者(CEO)であるラインハルト・ヒューリヒト氏は次のように述べている。「インフィニオン社のTraveoシリーズと「CGI Studio」は最高に相性が良いため、カンデラがインフィニオン社の認定ツールパートナーとなったことで、両社のお客様がローメモリフットプリントに特化した強力なHMIソリューションを作成できることを大変嬉しく思います。」

 

また、インフィニオン社のオートモーティブ・マイクロコントローラ・ビジネス・ユニットのシニア・ディレクターであるSven Natus氏は、「高品質かつコストパフォーマンスの良いHMIソリューションの実装は、当社にとって大きな課題でした。当社は長年にわたり、Traveoシリーズにおいてカンデラ社と提携してきました。今回のカンデラ社の認定取得により、我々のパートナーシップはさらに発展しました。お客様は、我々が提供するあらゆるシステムから最高のパフォーマンスを引き出しながら、迅速かつ容易にHMI設計を実装できます。」と、コメントしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。