ゼネラルモーターズ・ジャパン(GM ジャパン)傘下のキャデラック・ブランドは11月16日、右ハンドルのEV「キャデラック リリック」をオーストラリアで発表。同仕様を足掛かりにEVの世界展開を加速させていく意向だ。なお同車は2025年モデルとして同市場で発売。加えて2025年には日本にも導入される予定だ。
グローバル・キャデラックでバイス・プレジデントを務めるジョン・ロス氏は、スイスとスウェーデンでの全車電動化に向けた取り組みに続き、オーストラリアとニュージーランドへの投入拡大にあたって「キャデラックは、強力な製品ポートフォリオにより、非常に好調なセールスを記録。今後は世界規模でキャデラックの販売市場を拡大させていきます。
特に、今回の右ハンドル仕様の『リリック』導入は、EVの普及が期待されている幾つかの重要市場に於いて、新たなビジネスチャンスの起爆剤になることでしょう。
昨年発売されたばかりのリリックは、既に数々の賞を受賞したキャデラック・ブランド初のEVモデルであり、GMのアルティウムプラットフォームをベースとした最新鋭モデルです。それゆえ同車は、未来を視野に据えた向けたキャデラックのスタンダードを再定義するモデルでもあります。
それはGMが、柔軟性が高いモジュール式のアルティウムバッテリー・プラットフォームに投資したことにより誕生したもので、それにより右ハンドル車の開発を効率的に進めることができるようになりました。その結果、誕生したリリックは未開拓の新市場を切り開き、更なる規模拡大を実現させるための先兵でもあります。
今後は、中東・韓国・メキシコ・カナダ・中国などに於いて、次世代のアメリカン・ラグジュアリーとしてのキャデラックの立ち位置を確かなものにしていくでしょう」と述べた。
またGMオーストラリア&ニュージーランドでマネージング・ディレクターを務めるジェス・バーラ氏は、「今日は、オーストラリアとニュージーランドに自動車の傑作の到来を告げる日となりました。リリックはこれら市場向けキャデラックの、右ハンドルEVのポートフォリオとなることを約束する最初のモデルです」と話す。
更にGMのプレジデント兼ストラテジックマーケット・アライアンス・ディストリビューター(SMAD)担当マネージング・ディレクターのエルネスト・オルティス氏は、「オーストラリアとニュージーランドはEVへの移行の形成期にあり、キャデラックに新たなビジネスチャンスを提供しているモデルです」と語っている。