中国BYDの電気自動車(EV)の日本に於ける販売・アフターサービス会社である“BYD Auto Japan(以下、BYDオートジャパン)”は9月5日、自動車部品の専門商社で自動車の車検や修理、整備の能力開発プログラム等も提供する「明治産業」との、サービス技術・トレーニング領域での協業を発表した。
BYDオートジャパンは、来年1月の日本での乗用車発売開始に向け、明治産業の協力の下、正規ディーラースタッフへのサービス技術のトレーニングを実施。明治産業の最新機器や同社システムが導入された施設・設備等を駆使しながら、EVの整備に欠かせない知識と技術力を向上し、高品質なアフターサービスの提供体制を整えていく。
中国・深圳に本社を構えるBYDは、乗用車の他、EVバスやEVトラック等、商用車も含む新エネルギー車(以下、NEV/※1)を、世界70超の国と地域、400超の都市で販売している。
日本に於けるBYD乗用車販売サービス専業会社として7月4日に設立された“BYDオートジャパン”は、同月27日、来年中に日本でミドルサイズe-SUVの「ATTO 3(アットスリー)」と、e-Compactの「DOLPHIN(ドルフィン)」、e-Sedanの「SEAL(シール)」、異なるボディタイプのEV3車種の販売を発表。発売は、「ATTO 3」が1月、e-Compact「DOLPHIN」が中頃、そして「SEAL」が下半期となる予定だ。
BYDオートジャパンでは、これら乗用車販売開始にあたって、日本での顧客ニーズに応えるサービス体制を構築すべく、2025年末までに日本各地に100店舗以上の販売ネットワークを構築し、乗用車の販売とアフターサービスの提供を計画。今回、日本各地の正規ディーラースタッフがBYD製EVの整備に欠かせない知識と技術を身に着け、高品質なサービスが提供できるよう、「明治産業」との業務委託契約を締結した。
明治産業では、自動車部品の国内卸売事業に加え、その枠を超えた事業拡大を進めており、2017年には、自動車の車検や修理、整備の業務効率・品質向上を目的としたトレーニングセンター「Seiken e-Garage(セイケン・イー・ガレージ)」を設立。蓄積された技術と最新設備を備えた同施設では、トレーニングのための施設や工場設備に加え、トレーニングチームによるユーザー合わせた能力開発プログラムも提供するなど、日本全国の自動車整備会社を包括的にサポートしてきたと云う。
BYDオートジャパンは、それら施設や設備を活用し、BYD専用のトレーニングカリキュラムを企画・実行し、ディーラーのサービス品質向上に努めていく。また、3種類の異なるボディタイプのEVを日本で展開することにより、ブランドパーパスとして掲げる「eモビリティを、みんなのものに。」を日本でも実現していきたいとしている。
※1:新エネルギー車(NEV:New Energy Vehicle)は、EV、PHEV(プラグインハイブリッド)、FCV(燃料電池車)の中国に於ける総称。
[BYDオートジャパン概要]
BYDの日本法人「ビーワイディージャパン」の100%出資子会社として設立されたBYD乗用車の日本販売・サービス専業会社。
– 社名:BYD Auto Japan株式会社(英名:BYD Auto Japan Inc.)
– 本社所在地:神奈川県横浜市神奈川区栄町10-35 ポートサイドダイヤビル2F
– 事業内容:BYD製乗用車の販売、アフターセールスおよびその他関連業務
– 代表取締役社長:東福寺 厚樹
[(参考)BYDグループについて]
1995年に中国・深圳でバッテリーメーカーとして創業。現在は、ITエレクトロニクス、自動車、新エネルギー、都市モビリティの4つの領域で事業をグローバルに展開し、バッテリーをはじめ、モーターやコントローラーなど電気自動車のコアとなる技術を自社開発・製造していしている。
特に、自動車事業に於いては世界70超の国と地域、400を超える都市でNEVを販売し、昨年には約60万台のNEVを販売。中国国内では9年連続でNEV販売台数第1位(※2)を獲得。さらに2022年1~6月には前年同期比3倍超となる約64万台を販売し、NEV販売台数世界No.1(※3)となった。
※2:出典「Global EV Outlook 2020」。
※3:2022年7月13日、BYD調べ。
■BYDオートジャパン:https://byd.co.jp/e-life/
■Seiken e-Garage:https://www.seiken-e-garage.com/