ブリヂストンは2月3日、乗用車用タイヤ工場である栃木、彦根、防府、鳥栖の4工場に関し、乗用車用プレミアムタイヤの生産能力を増強することを発表した。
総投資金額は約82億円。2022年第1四半期に着工、2025年中に現在の国内工場の乗用車用高インチタイヤ生産能力対比で約6,200本/日(約1割強に相当)の増強を予定している。
ブリヂストングループは、グローバルでの乗用車用高インチタイヤの拡大に加え、新たなプレミアムとして、革新的なタイヤ基盤技術ENLITEN(エンライトン)の強化・拡大を推進。エンライトンは、今後、技術としてのみならず、使用条件に合わせたタイヤ性能向上による商品としての価値拡大と、開発・生産から販売、タイヤを「使う」段階までのバリューチェーン全体において、環境負荷を低減すると共に、生産性、経済性の向上を実現するビジネスモデルとして構築し、社会価値・顧客価値の創出を最大化することを目指している。
これらの取り組みをさらに推進するためには、グローバルでモノづくりを極める中核である日本の乗用車用タイヤ工場の増強を通じたプレミアム商品を「創る」体制の強化が不可欠であると判断し、今回の決定となったとしている。