英ロールス・ロイス・モーターカーズ・リミテッド( Royce Motor Cars Limited )は、は3月12日( 英国・グッドウッド、ウエスト・サセックス発 )、コンテンポラリー・デザインの世界からインスピレーションを得た「ゴースト・プリズム(Ghost Prism)」を発表した。2024年にロールス・ロイス創立120周年を迎えることを記念し120台限定で提供される予定だ。
ロールス・ロイス・モーター・カーズのデザイン・ディレクターを務めるアンダース・ウォーミング氏はこの特別なゴースト・プリズムについて、「ロールス・ロイスは、ファッションやより広範なラグジュアリー分野の世界的なトレンドを数多く見出すお客様の嗜好やご要望に常に寄り添っています。
ゴースト・プリズムは、このようなトレンドを作り出すグループのお客様の個人的な美学の延長線上にあります。同モデルでは、ダークでニュートラルな色調にかすかな色の刺激を加えるという斬新な手法を取り入れ、現代のラグジュアリーの世界観を明確に表現しています。
ロールス・ロイスのお客様は、その専門知識や見識眼を通して自らが何を望んでいるのかを正確に理解しており、ゴースト・プリズムは、当社とお客様が築く唯一無二の関係を讃えるものとなります。
そもそもロールス・ロイスのお客様の多くは、世界中のファッション、デザイン、スーパー・ラグジュアリー・コミュニティにおいて、有力かつ影響力を持つ方々です。
こうしたお客様は、プロフェッショナルな直感や個人的な感性をご自身のロールス・ロイス・コミッションにも取り入れています。
ロールス・ロイスのデザイナーは、そうしたお客様方との緊密な関係をベースに、新たな美のムーブメントへの需要を見込み、今回、ロールス・ロイス・ゴースト・プリズムを制作しました。
コンテンポラリー・デザインの世界からインスピレーションを受けたロールス・ロイス・ゴースト・プリズムは、ダークでニュートラルな色調に大胆なカラーでさりげなくアクセントを加えたことで時代を超越した印象を与えます。
ガンメタル・グレーのボディカラーは、4層のペイントを丹念に塗り重ねた後に、16時間かけて手作業で磨き上げるという、精密な作業を伴う10段階の工程によって、深い光沢のある仕上りとなっています。そんなソリッドなフォルムと明るくスペクトラルな色彩のコントラストに着想を得て、このクルマをゴースト・プリズムと名付けました。
グリルとリアリッドのブライトワークには、ロールス・ロイスの伝統である鏡面仕上げのステンレススチール・フィニッシュに代わり、スモーク・ブラック・グレーの高光沢バーンアウト塗装が施されています。
この効果を実現するために、ロールス・ロイスの職人は手作業で一つ一つメタルピースを用意しました。まず、各パーツに軽い研磨材を使用して下地を作り、その上にバーンアウト塗料を4度塗りします。
硬化後、パーツそれぞれに磨きをかけ、自動車のコーチワークの高光沢の輝きとマッチさせます。ゴースト・プリズムの控えめな美しさに合わせて、フロント・バンパーとサイドのブライトワークは、深みのあるグロス・ブラックで仕上げられています。
お客様は、ご自身が選択したエクステリア・カラーを際立たせるべく、大胆なアクセントカラーとして、ターコイズ、マンダリン、フォージ・イエロー、フェニックス・レッドの4色から選択することができます。
選択したアクセントカラーはバンパー下部のインサート、ブレーキキャリパー、コーチラインに配され、ゴーストに備わるメカニカル、エアロダイナミック、彫刻的な要素にわたり、控えめながらも一体感のある姿を描き出します。
その繊細な色彩の煌めきは、ビスポークのスターライト・ヘッドライナーで色とりどりに輝く1,040個の星といったインテリアにまで広がります。ひとつひとつレザー・キャンバス上に手作業で正確に印をつけ、パンチングを施し配された星は、キャビン全体を穏やかな光で包みます。
お客様は、無限ともいえるビスポーク・カラーからインテリア・スイートの色を指定することができますが、初期のゴースト・プリズム・コミッションでは、エクステリアが持つ大胆な威光とは対照的な、明るく鮮やかなパレットが取り入れられています」とアンダース・ウォーミング氏は、その車両概要を解説した。