マルチフェーズで展開
また、このサービスの提供は、マルチフェーズ(複数段階)になる予定だ。
まず、第一のフェーズ。
同社では、このシステムを十分に活かすためには、欧州の約8万kmの高速道路を網羅するだけでも、約2千万台のコネクテッドカーが必要だと試算。
ところが、サービス開始を予定する2020年までには、コネクテッドカーは十分なサービスを提供できるほど増加していないであろうと同社は予想する。
そこで、特に交通量の少ない農村地帯の場合、運用開始当初は、路面状況に関して確実な結論を導き出すためには、路面状況の予測だけが信頼できる情報源となる。そこで、必要となる常時更新される世界の路面状況のデータを、クラウドにより前述のフォレカから取得することにしたのだ。
ちなみに、フォレカは、天気予測サイトやアプリ「Foreca Weather」等を運営する企業。ボッシュ独自の調査によると、フォレカは世界屈指の気象情報提供企業の中でも、非常に正確な路面状況に関するデータを提供できることが判明。
協力関係を築いたボッシュとフォレカは、世界的な参照基準となっている測定フリートと機械学習法(マシーンラーニング)により、路面状況のモデルの安全性と有効性を最適化することに成功。自動運転という人命にかかわるシステムに耐えうる安全性を担保することを可能にしているという。