ボッシュは、9月10日、自動ブレーキ、オートパーキングシステムなどのADAS(先進運転支援システム)を搭載した自動車の補正整備(以下、エーミング)を、正確かつ効率的に行うためのツール、ADAS エーミングツール「SCT415・P アシストポール」、 「ターゲットボード」を10月1日より発売開始すると発表した。
エーミングとは、ADAS搭載車の整備等を行う際に、車載カメラやレーダ、センサー類等を調整・校正する作業のこと。
この作業をきちんと行わないと、システムが正常に作動せず、システム自体のパフォーマンス低下や制御の停止に繋がる危険性がある。
従来、ADAS搭載車のエーミング作業は、主にカーディーラーで行っていた。
一方で、国土交通省の調べによると、新型車へのADAS搭載率は2016年現在で約66%に達しており(下図参照)、今後もこの割合は増えることが予想される。
その意味で、今後は一般整備工場でもエーミング作業に対応する必要性は年々増える一方だといえる。
そんな背景の中、今回ボッシュが販売開始するのは、
「SCT415・P アシストポール」
「ターゲットボード」
これらは、いずれも車の修理や整備の際、ADASのエーミング作業を正確かつ効率的に行うためには必須のツールだ。
特徴は、まずレーザー光を使って補正作業に必要なターゲットボードの正確な位置決めに要する時間を最大4分の1に短縮。
また、高い汎用性により輸入車・国産車問わず幅広い車種、システムに対応が可能で、今後発売される新車種や新システムへの拡張も可能とする。
さらに、ボッシュでは、ツールだけでなく、一般整備工場向けに、正確にエーミング作業を行うためのトレーニングや、一定の作業精度を保つための環境整備の監査・測量を定期的に提供。一般整備工場の抱える不安や疑問をトータルでサポートする。
一般整備工場のエーミング作業への対応は、整備や修理を依頼できる業者が増えることになるため、消費者側にもメリットは大きい。
同ツールの普及に注目したい。
【製品情報】
SCT415 ・P アシストポール
発売日:2018年10月1日
参考価格:87万円(税抜き)
販売元:ボッシュ代理店
ターゲットボード
発売日:2018年10月1日
参考価格:4万円~14万円(税抜き)
販売元:ボッシュ代理店