ビー・エム・ダブリュー(BMW)は5月25日、マイナーチェンジした新型の「MINI 3ドア/5ドア/コンバーチブル」を、同日より全国のMINI正規ディーラーにて、販売を開始すると発表した。
メーカー希望小売価格は、MINI 3ドアが 273〜 482万円、MINI 5ドアが290〜427万円、コンバーチブルが385〜538万円(いずれも消費税込)となっている。
今回発表の新型「MINI 3ドア/5ドア/コンバーチブル」は、「複雑さを削ぎ落し、極限までピュアにMINIの個性を際立たせる」というコンセプトのもと、内外装デザインが一新された。
機能面では、初搭載のストップ&ゴー機能付きACCやレーン・ディパーチャー・ウォーニングなど安全装備が強化され、さらにスマートフォン・アプリ「MINI App」を使用できるMINI Connectedが全車標準装備となった。
◾エクステリア:
LEDヘッドライトが全車標準装備となり、フロント・グリルが大型化。MINIの伝統的な六角形のグリルがより際立つようになった。
従来はフォグ・ランプが装備されていたフロント・バンパー下部には、新たにエア・カーテンが採用され、前方からの空気の流れを効率よくエア・インテークへ送り込むことで、デザイン性と共に空力性能も向上させている。
バンパー中央部分は、従来のブラックからボディ同色に変更。ラジエーター・グリルを囲む六角形のフレーム部分は、より太くなった。
新デザインのサイド・スカットルは、サイド・デザインに洗練された印象を与えている。リア・バンパーの下部は、新たに動きのある立体的なデザインが採用され、よりスポーティな印象に刷新されている。
ボディ・カラーには、少し明るい大人びたグレーの「ルーフトップ・グレー・メタリック」、深みのあるブルー「アイランド・ブルー・メタリック」、個性が際立つ「ゼスティー・イエロー・ソリッド」(新型MINIコンバーチブルのみ)の3色が新たに追加。
さらに、デザイン業界初のコンセプトを用いた「マルチ・トーン・ルーフ」も注目だ。車両前方から後方にかけて「ソール・ブルー」、「パーリー・アクア」、「ジェット・ブラック」へとグラデーションで変化する。
このルーフ・カラー・デザインは、MINIが生産されるオックスフォード工場の塗装技術により実現したもので、各々の塗料が乾ききる前に塗り重ねていくウェット・オン・ウェット塗装が用いられている。1台1台で微妙に表情が変化するため、マルチ・トーン・ルーフを選択するだけで、MINIブランドのコンセプトの1つでもある「カスタマイズ性」も感じられるという。
◾️内装デザイン
今回タッチ操作が可能な8.8インチ・ワイドカラーのセンター・ディスプレイが全車標準装備に。デジタル表示のマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルが採用され、スイッチ類も含めてフラットなデザインになった。
表示方法をドライバーの気分に応じて、ブルーを基調とした落ち着きのある雰囲気を演出する「ラウンジ・モード」や、ゴーカート・フィーリングを視覚的に演出する「スポーツ・モード」に変更することが可能だ。
オプション装備として設定された新しいアンビエント・ライトを選択すると、インテリア・サーフェスやドア・トリムの下などにLEDライトが装備され、室内を囲い込むように、「ラウンジ・モード」、「スポーツ・モード」の配色に呼応したカラーが点灯する。
さらに、レザー・ステアリング・ホイールが全車標準装備になると共に、インテリア・サーフェスが、中央のエア・コンディショナー吹き出し口を取り込んだ一体型のデザインに刷新されている。
◾️最新の運転支援システムとコネクティビティ
新型MINIのアクティブ・クルーズ・コントロールには、MINI 3ドア/5ドア/コンバーチブルとして初めてストップ&ゴー機能が装備された。
MINIブランドとして初搭載のレーン・ディパーチャー・ウォーニングや、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを標準装備(MINI 3 door ONE / 5 door ONEを除く)している。
またMINI Connectedを全車に標準装備。車載通信モジュールにより車両外部との通信によるコネクティビティを高め、MINI SOSコールやテレサービスなども提供する。
さらに、4月にリニューアルされたスマートフォン・アプリである「MINI App」と連携させることで、車両に乗り込まなくても、車両の状況、車両の位置の確認、車両のロック/ロック解除、ヘッドライトの点灯、換気操作等が、遠隔で可能となった。
「MINI App」はアプリ上の地図機能に加えて、Google MapsやAppleの「マップ」と連携することが可能で、スマートフォン上で目的地を検索し、車両に転送することが可能になっている。
◾️新型 MINI John Cooper Works ついて
今回MINI 3ドアとMINIコンバーチブルに設定される「MINI John Cooper Works」は、高性能エンジンを搭載した、サーキット志向のモデル。外装を大幅に一新し、ラジエーター・グリルを囲む六角形のフレーム部分が大きくなり、バンパー下部のエア・インテーク部分まで取り囲む形状となることで、存在感のあるデザインとなっている。
サイド・スカットルには、ターン・インディケーターの上部分にMINI John Cooper Worksを象徴するレッドのアクセント・カラーが加えられると共に、MINI John Cooper Woksのロゴが施されている。リア下部のバンパー部分は、従来の六角形のメッシュ形状を減らし、凹凸のないフラットなパーツと組み合わせることで、メリハリがあるアグレッシブなデザインにしたという。
◾️新しいデザインパッケージ「Trim(トリム)」
MINIを購入する際に、より分かりやすくインターネットを通じて情報収集が可能になるように、「Trim(トリム)」と呼ばれる新しいデザイン・パッケージが設けられ、全世界統一でシンプルなオプション・ラインアップへと刷新された。
Trimには、最もシンプルな「ESSENTIAL TRIM(エッセンシャル・トリム)」、MINIの伝統的な個性が際立つ「CLASSIC TRIM(クラシック・トリム)」、スポーティ志向の高い「JOHN COOPER WORKS TRIM(ジョン・クーパー・ワークス・トリム)」、MINI YOURSの上質な装備を盛り込んだ「MINI YOURS TRIM(ミニ・ユアーズ・トリム)」の4種類が設定されている。
このTrimをベースにしながら装備を選択していくことで、自分の好みに沿った、より統一感のあるモデルを簡単に作ることが可能となった。