独・BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューは、「第46回 東京モーターサイクルショー」(3月22日〜3月24日・東京ビッグサイト)にブース出展し、日本の2輪車シェア拡大を図る戦略として国内導入する新型バイク11車種を一般公開。3月22日のプレスカンファレンスでは、注目の新型スポーツモデルS1000RRを初披露した。
カンファレンス当日は、まず2輪車生産販売部門のBMWモトラッドでディレクターを務めるリー・ニコルス氏が登壇。
BMWの2輪部門は、グローバル市場において8年連続で最高益を更新し、成長を続けていることに言及。また、その成長は日本においても同様で、2018年の国内における成長率は約40%に達したとういう。
さらに、同氏はそれらの大きな要因は、「顧客のニーズを捉えた新製品の市場導入である」とし、2019年度には日本で全11車種の新型車を導入する方針を明らかにした。
それら11車種中で、今回最も注目されたのはS1000RR。スーパースポーツと呼ばれるカテゴリーに属する同モデルの新型だ。
2009年に初登場して以来、高い人気を誇るS1000RRの新型は、新設計シャーシなどの採用により、先代モデルに比べ車両重量が11kg軽い197kgを実現。
水冷4ストローク並列4気筒というエンジン形式は継続するものの、吸気バルブのバルブタイミングとストロークを可変制御する「BMWシフトカムテクノロジー」を採用。燃焼効率と低・中回転域での出力を向上させることで、最高出力が8psアップの155kW(207ps)/13500rpm、最大トルクは113Nm/11000rpmを実現している。
また、「Rain」、「Road」、「Dynamic」、「Race」の4つのライディングモードやより改良されたダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)、クラッチ操作なしでシフトアップ・ダウンが可能なシフト・アシストProなど、充実の装備を誇る。
同モデルは、さらに4輪車と同様のMパッケージも新設定。
専用設定のMカーボン・ホイールや、より細かいモード設定が可能なライディング・モードPro、軽量バッテリー、サスペンションキット(リア車高調性およびスイング・アーム調整機構)などを搭載。車両重量もスタンダードの−3.5kgとなる193.5kgを実現している。
発売は2019年7月上旬を予定、希望小売価格は227万7000円〜278万7000円。6月末より全国正規販売店で予約注文の受け付けを開始する。
なお、今回国内に導入されるその他の新型車は以下の通りだ。
新型「R1250」シリーズではR、RT、RS、GS、GSアドベンチャーの5モデル
R1250RS
ミドルサイズ車の新型は「C400X」および「C400GT」の2モデル
C400X
ツインエンジン搭載の3モデル「F750GS」、「F850GS」、「F850GSアドベンチャー」
F850GSアドベンチャー