ビー・エム・ダブリュー2月27日、Mバッチを冠するスモールコンパクトのMモデル「BMW M2( エム・ツー )クーペ」を全面改良。発表同日より、全国のBMW正規ディーラーを介して注文受付を開始すると発表した。価格は958万円。車両の納車は4月からを予定している。
このMモデルとは〝モータースポーツ〟の頭文字〝M〟を意味するもので、 かつて1972年に設立された同社のレース専業部門「BMWモータースポーツ( BMW Motorsport GmbH )」がそのルーツだ。その始まりとなったモデルは3.0CSL。この167台がMの原点となっている。
そんな現在のBMW M GmbHには2つのカテゴリーがある。1つはサーキットでの本格的な走行を可能とした〝Mハイ・パフォーマンス・モデル〟。更にもう1つは本格的なサーキット走行で培われた技術を取り入れた〝Mパフォーマンス・モデル〟で、今回発表のBMW M2は、前述のMハイ・パフォーマンス・モデルに該当する。
このBMW M2は、1973年に誕生した「BMW2002( ニー・マル・マル・ニー )ターボ」の伝統を引き継ぐ最もコンパクトなBMW M2モデルであり、今モデルは2016年に発表の初代BMW M2に次ぐ二世代目の位置付けにある。
車両のエクステリアデザインは、2シリーズ クーペをベースにエアインテーク造形を拡大。横バーを採用したフレームレスのキドニーグリルなどで横方向へのワイドイメージを訴求。
側面はフロントとリアのバンパーの訴求力を強め、大型化したサイドスポイラーを組み合わせた。なお全高は低めつつ、大径ホイールによる迫力が増した。
リアはMハイ・パフォーマンス・モデル伝統の4本出しエキゾーストパイプと立体的なリアディフューザーが特徴となっている。
インテリアでは、上位のM3・M4と共通のコンポーネントイメージを醸し出す。なお更にスパルタンイメージで、多点式シートベルトに対応するMカーボン・バケット・シートはオプション設定。これらににより前席2脚で約10キログラムの軽量化に繫がる。
車両パッケージは、直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンに、セグメント唯一のFR駆動である事。約50:50の前後重量配分によって俊敏なハンドリング特性を持たせている。
併せて最新モデルに相応しく、衝突回避・被害軽減ブレーキ等の「ドライビング・アシスト」、車載通信モジュールを搭載した「BMWコネクテッド・ドライブ」、AIによる音声操作が可能な「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」などを搭載している。
トランスミッションは、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチック・トランスミッションに加え、6速マニュアル・トランスミッション搭載モデルも用意される。
走行機能としては、エンジン、サスペンション、ステアリングやブレーキなどをドライバーの好みで選択出来るM Driveを標準装備。Mアダプティブ・サスペンションと組み合わせる事で街中走行時の乗り心地向上にも対応した。
メンテナンスに関しては、3年間に及ぶ主要メインテナンスの無償提供、タイヤ/キーの破損等での費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が付帯される。
主な車両諸元
BMW M2( オートマチック・トランスミッション搭載モデル )
全長4,580mm、全幅1,885mm、全高1,410mm、ホイールベース2,745mm、車両重量1,730kg、車両総重量1,950kg、排気量2,992cc、直列6気筒ガソリン・エンジン、最高出力460PS( 338kW )/ 6,250rpm、最大トルク550Nm / 2,650rpm-5,870rpm、WLTC燃料消費率10.1km/L。
BMW M2( マニュアル・トランスミッション搭載モデル )
全長4,580mm、全幅1,885mm、全高1,410mm、ホイールベース2,745mm、車両重量1,710kg、車両総重量1,930kg、排気量2,992cc、直列6気筒ガソリン・エンジン、最高出力460PS( 338kW )/ 6,250rpm、最大トルク550Nm / 2,650rpm-5,870rpm、WLTC燃料消費率9.9km/L。
価格
モデルBMW M2
( マニュアル・トランスミッション搭載モデル / 右ハンドル車 )
メーカー希望小売価格(消費税込み)¥9,580,000−
モデルBMW M2
( オートマチック・トランスミッション搭載モデル / 右ハンドル車 )
メーカー希望小売価格( 消費税込み )¥9,580,000−