ビー・エム・ダブリューは5月17日、全世界1,500台限定のBMW Mモデル「BMW M3 CS(エムスリー・シーエス)」の注文の受付をBMWオンライン・ストア(https://online-store.bmw.co.jp/)限定で5月31日午後11:59まで実施する。
日本国内では30台限定での導入となり、限定台数より注文数が上回った場合には、厳正な抽選により本年7月初旬までに当選者を決定する。納車開始は今年第三四半期以降を予定している。
BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、2つのカテゴリーがある。1つはサーキットでの本格的な走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、もう1つはサーキットで培われた技術を取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルである。今回発表のBMW M3 CSは、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。
BMW M3は、サーキットでの圧倒的な走行性能を持つハイ・パフォーマンス・モデルでありながら、4ドア・モデルとして日常走行での実用性を高次元で融合させたドライビング・マシンである。
今回発表のBMW M3 CSは、BMW M3 Competition M xDrive(コンペティション・エム・エックスドライブ)をベースに、約20kgの軽量化、約40馬力(ヨーロッパ仕様値)の出力向上を実現している。BMW M3 CSのCSはCompetition Sportの略だ。
デザインはBMW M3 Competition M xDriveをベースに、ボンネットにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用し軽量化を図り、キドニー・グリル、エア・インレット、ドアミラー・キャップ、ディフューザー等にもCFRPを採用することで存在感を強めた。
イエローのデイ・ライトを備えたレーザー・ライトを装備し、トランク・リッド等のモデル・バッチは、ブラックをベースにレッド・アクセントを利かせることで特別感を演出した。
インテリアは、センター・マーク付きのMアルカンターラ・ステアリング、Mカーボン・ファイバー・トリム、専用CFRP製センター・コンソール、前席にMカーボン・バケット・シート等を採用。一方で、リヤ・シートには大人3名が座れるスペースを確保しており日常使いでの優位性も兼ね備えた設定とした。
パワーユニットはBMW M3に搭載されるエンジンをベースに、1.7barから2.1barにブースト・アップすることで、BMW M3 Competition M xDriveに比べ出力を約40PS向上し405kW/551PS(ヨーロッパ仕様値)とした。これら軽量化の実現により、0-100km/h加速は3.4秒(ヨーロッパ仕様値)を実現した。
シャシーは、BMW M3 Competition M xDriveをベースに、路面追従性、キャンバー強度、ダンパーのレスポンスを向上させるため、ボール・ジョイント箇所を4ヵ所増加し、14ヵ所としている。専用サスペンション、専用スタビライザー、レッド・ハイグロスのMカーボン・セラミック・ブレーキを標準装備することで、サーキットでのドライビング性能を裏打ちした仕様となっている。
上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。右ハンドル、AT仕様。*は以前に発表済みのモデル。