メルセデス・ベンツ日本は2月18日、メルセデス・ベンツ「Vクラス」の一部改良およびメーカー希望小売価格を見直すとともに、新たに「V 220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート」を追加し発売した。
1998年に欧州のミニバンとして初めて日本に導入された「Vクラス」は、ワイドでスクエアなスタイリングと広く上質な室内空間にアレンジ自在なシートを備え、プレミアムミニバンというセグメントを創出した。その後も、2003年、2015年のフルモデルチェンジを経て、7名乗車のシートレイアウトや左右両側の電動スライドドア、リアエンターテインメントシステムなど、日本のニーズにあわせて装備や専用アクセサリーの拡充を図り、累計販売台数約3万台を達成したロングセラーモデル。
2019年10月に発表した現行Vクラスは、3点式シートベルト一体型のシートや多彩なシートアレンジが可能なシートレイアウト、FR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトなど、これまでのVクラスのコンセプトを継承しながらも、安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」と対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を標準装備する等、快適性と安全性を追求している。
■Vクラスの主な変更点
最新の直列4気筒クリーンディーゼルエンジンと9G-TRONICを採用 (全モデル)
Vクラス全モデルに、最新の2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」が搭載され、最高出力163PS(120kW)、最大トルク380N・mを発生させる。また、シリンダーブロックと、ピストンに熱膨張率の異なる素材を採用することや、メルセデス・ベンツが開発した表面コーティングNANOSLIDE®を導入することで、摩擦を低減し効率性を向上している。さらに、排出ガス浄化経路の短縮やsDPF(DPF with SCR Coating選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)を採用するなど、排気の浄化にも注力して開発され、欧州において導入されているRDE(実路走行試験)規制に適合したエンジンとなる。
トランスミッションは全モデルに9速オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減した。
ブランドロゴプロジェクターライトを標準装備 (全モデル)
フロントドア下部から照射されるブランドロゴプロジェクターライトが、夜間のドアの開閉の際に足元を照らす。
座面長延長機能を標準装備 (全モデル)
フロントシートの太もも下部分の座面長を好みに応じて調整する機能を標準装備。
V 220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイートをラインアップに追加
専用アルミニウムインテリアトリム、全席ナッパレザーシートとレザーARTICOダッシュボードを採用し高級感あふれるインテリアを演出。また、前席にはシートと乗員の接地面の蒸れを防止するシートベンチレーターを備えている。
さらにデジタルルームミラーを標準装備することで、後席の同乗者や大きな荷物で見えにくくなる車両後方の視界を補助。スイッチを操作することで通常のルームミラーに切り替えることも可能となっている。
運転席と助手席の間には、3.2リッターの容量がある冷蔵庫付きセンターコンソールがある。センターコンソール後方には温冷機能付きカップホルダーを備えている。2列目には、カップホルダー、 USB ポート、スマートフォン用トレイ、小物入れが備わるエクスクルーシブシートを標準仕様。また、前席背面部にシートバックテーブルを採用している。
■メーカー希望小売価格
Vクラス(今回一部改良モデル:MP202201)
V 220 d:¥8,400,000(¥7,636,364)
V 220 d アバンギャルド ロング:¥8,660,000(¥7,872,728)
V 220 d アバンギャルドエクストラロング:¥8,920,000(¥8,109,091)
V 220 d Marco Polo HORIZON :¥10,160,000(¥9,236,364)
V 220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート:¥12,050,000(¥10,954,546)