英ベントレーの正規販売店、コーンズ・モータース(林誠吾代表取締役社長兼CEO、東京都港区)は4月21日、移転・リニューアルしたベントレーの新販売拠点「ベントレー東京 芝ショールーム」を報道陣に公開した。(佃モビリティ総研・松下次男)
新販売拠点は首都高速道路から見ることのできるショーケースを3階に配置するなどユニークで新しい試みを取り入れており、林社長兼CEOは新ショールーム開設を踏まえ「新しい世界観を提供したい」と表明した。
ベントレー芝ショールームは4月22日にグランドオープン。コーンズ・モータースの親会社コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが竣工した新本社ビルの1階から3階に開設し、それまでの芝浦から移転した。
ショールームは芝公園南側、首都高速 1 号羽田線「芝公園出入口直近
新しくなった芝ショールームは芝公園の南側に位置し、首都高速 1 号羽田線「芝公園出入口(インターチェンジ)」に近く、都内各所からのアクセスできる立地だ。
3フロアに及ぶ新拠点は東日本最大級のベントレーショールームで、総床面積約624平方メートル。最大8台の新車およびサーティファイド・バイ・ベントレー(認定中古車)が展示できる。
世界でわずか18台だけの最高級コーチビルドカー「マリナー バトゥール」もグランドオープンに合わせて国内初公開された。世界周遊中の1台が展示されたもので、そのエレガントなシルエットも注目の一つだ。
林社長兼CEOはベントレーについて「ラグジュアリーかつスポーツ」の両特性を持つとしたうえで、「走って、乗って、見て良し」という歴史あるブランドだと強調。これを「販売、メンテナンスするのが我々の第一義の使命」とまず訴えた。
それに加えて、このような価値を社会に提供する手段としてコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが千葉・南房総に開設する会員制サーキット「THE MAGARIGAWA CLUB(ザ・マガリガワ・クラブ)」の活用を掲げた。
同サーキットはほぼ完成しており、このようなクラブを通じてクルマは「乗って、楽しいな、ということを伝えたい」と話す。
拠点オープンを契機に、ベントレー販売も3年連続過去最高を目指す
ベントレーは販売も好調で、2022年の世界販売台数はそれまでの最高であった前年を4%上回る1万5174台を達成した。
日本でも好販売を続けており、ベントレーモーターズジャパンの牛尾裕幸ブランドディレクターは同ショールームのオープンを契機に、「3年連続で過去最高を目指したい」と述べた。
ベントレー芝ショールームの室内空間は白を基調に洗練されたエクスクルーシブなインテリアを採用。2か所のラウンジスペースやコンフィギュレーション・ルームを設置し、ゆったりとくつろげるプレミアム感あふれる空間を提供する。
3階には首都高速道路を走行中の車内から特色のあるモデルが眺められるショーケースを設置。同ショーケースはスクエア型で飛び出たデザインを採用しており、林社長兼CEOはショーケースについて「認知度を高める」のが狙いという。
ベントレー芝ショールームは増田謙一氏が店舗責任者で、スタッフ数は10人。所在地は東京都港区芝3―3―10。