イギリスの高級車メーカーで独VWグループ傘下のベントレーモーターズ(以下、ベントレー)は、10月30日、世界初の車内高速WiFiを2019年より全モデルに装備することを発表した。
同社が「Bentley Advanced Connectivity」と称するこのシステムは、世界初の超高速WiFiを車内に提供するというもの。
1つの超高速信号で最大3つのモバイルネットワークオペレータを集約できるマルチチャネルのバーチャルプライベートネットワーク(VPN)で、接続システムはルータをオンボードDC電源に接続した状態で、ベントレー車のブーツリッド(トランクフード)内に配置される。
また、WiFiルーターは、車内に搭載したブロードバンド接続ハブにリンク。このハブは、Bentleyシステムをホストサイトのブロードバンドに接続し、乗員は複数のデバイスにまたがる高精細ビデオストリーミングだけでなく複数のエンターテイメント、並びにジネスアプリケーションなどと同時アクセスできる速度とセキュリティ性が確保できるという。
さらに、このモバイルネットワーク通信は、車両が110km/hの速度で走行中でもセキュアで確実な接続を約束すると同社では謳っている。
これらにより、まるで快適なオフィスのように仕事ができたり、極上のエンターテイメント空間として楽しめるという。
搭載システムの構築は、米・衛星通信事業企業のViasat(ヴァイアサット)が担当。同社は世界30カ国で企業、政府、軍隊へWi-fi接続事業を展開するグローバル企業で400万ものWiFiスポットを管理。
加えて同社は衛星搭載の機内Wi-Fiを主要な商用機や政府の航空機に搭載した実績でも知られており、ベントレーは、このヴァイアサットとの連携により顧客に世界最高かつ最も安全な車載技術を提供すると述べている。