ベントレーモーターズは10月31日、新型ベンテイガのエクステンデッドホイールベース(EWB/EXTENDED WHEELBASE)の生産を開始したと発表した。ベンテイガEWBは2015年のベンテイガ発表時にラグジュアリーSUVを再定義したベンテイガの長所をより大きく伸ばすべく数億ポンドの投資を経て車種ラインナップを5モデルに拡張。そのなかでEWBはベンテイガの総注文数の約40%を占めるベストセラーとなった。
4.0リッター32バルブV8ガソリンエンジンにデュアルツインスクロールターボを組み合わせて搭載したベンテイガEWB V8は、最高出力550PS・最大トルク770Nmを引き出し、最高速290km/h、0-100km/h加速4.6秒のパフォーマンスを発揮する。
シャシーはホイールベース部分を180mm延長。これに伴うアンダーフロア、サイドパネル、ルーフなど変更箇所は複数に亘るのだが、180mm延長させた恩恵は全てリアドア回りに反映させている。それにより、より広く、より豪華なリアキャビンへと仕立て直されている。
そんなエクステンデッドホイールベースのシート構成は3タイプ。4人掛けと5人掛けタイプに、時折ミドルシートを使用するユーザー向けの4+1レイアウトがある。更にオプション設定のエアラインシート仕様では、リアシートの背もたれが40度迄リクライニングする事で、ゆったりしたリラックス感が得られる他、移動時に於ける睡眠環境を充実させた。
その他の主な機能としては、シート・オートクライメート、姿勢調整機能、クッションや背もたれなどの追加調整幅の拡大、リアドアとセンターアームレストへのヒーター機能の追加などがある。
ベントレーモーターズで製造担当役員を担うピーター・ボッシュ氏は「新型ベンテイガ・エクステンデッドホイールベースは、2015年にラグジュアリーSUVであるオリジナルのベンディガが登場して以来、このSUV分野を変革させる役割を担う事で、記録的なセールス実績を記録したベンテイガの新たな次世代の章の幕開けとなるものです。
ベントレーでは、居住空間のみならず、装備の豪華さに於いてもトップクラスとなるベンテイガ・エクステンデッドホイールベースの潜在能力を更に大きく押し広げるべく、お客様と共にベントレー伝説のミュルザンヌに匹敵するリアキャビンでの居住体験の向上に繋げました。
英国のクルーが手塩をかけてクルマづくりを行う我々のドリームファクトリーは、最高レベルのイノベーション・クラフトマンシップ・サステナビリティに賭ける想い融合した場所です。そこから生産されるベントレーブランドの各車両は、最先端のテクノロジーを搭載しつつも、歴代ベントレーの真の流儀に則り、最高級の素材のみを使用してコツコツと手作業で仕立て上げていく芸術品です。
ベンテイガエクステンデッドホイールベースをご発注されるお客様は、真のベントレーのご乗車体験を味わって頂くための入り口として、お客様のご希望を承ってパーソナライズされた車両をお受け取り頂きます。そして我々は、ベントレーの歴史を再定義する新しい最高級SUVの姿を纏った次世代のビスポークモデルをお届け出来る事を心から誇りに思います」と話している。