ベントレーモーターズは6月25日、発売21年目を迎えたコンチネンタルGTシリーズの第4世代となる「新型コンチネンタルGTスピード」を発表した。スーパーカーらしいパフォーマンス、職人の手になるラグジュアリー、普段使いできるユーザビリティの高さを盛り込んだとしている。
この新型コンチネンタルGTスピードは、バカラルとバトゥールのコーチビルドを通して確立した新しいデザインDNAをベースに、エクステリアとインテリアを徹底的に見直し、すっきりとモダンに仕上げた。
4.0リッターV8エンジンに190PSの電気モーターを組み合わせた完全新設計のパワートレイン「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」が最高出力782PS、最大トルク1000Nm、0-100km/h加速3.2秒のパフォーマンスを実現する。また電気だけで81km(EUドライブサイクル)、トータルで859km走行でき普段使いにも適している。
新パワートレインのパフォーマンスに合わせシャーシも刷新された。具体的には、新設計の2チャンバーエアスプリングに新設計のデュアルバルブダンパーを組み合わせたことに加え、ベントレーダイナミックライド(48Vアクティブアンチロールコントロール)、eLSD、トルクベクタリングを搭載。
コンチネンタルGT史上初となる49対51というリア寄りの重量配分と相まって、優れたボディコントロールとシリーズ最高の乗り心地を実現したという。
車両内部は革新的技術が満載された。クラストップの性能を誇るドライバーアシスト、インフォテインメントシステム、コネクテッドカーサービスにより、いつでもスムーズなドライブを楽しめる。
また新しいエクステリアでは、コンチネンタルGTのフロントフェイスが過去20年で最大の変貌を遂げた。ベントレーの主力モデルにシングルヘッドライトが採用されるのは1950年代以来となる。
インテリアは持ち前のデザイン、素材、品質、クラフツマンシップが健在。加えて、ウェルネスを重視したシートテクノロジー、新設計のエアーイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング、新しいテクニカル仕上げのダーククロームなどが新たに導入されている。
400Vの電動アーキテクチャも完全新設計となった。ラグジュアリーカーブランドの中で、現時点に於いて最も先進的なパワートレイン技術を提供できるのは、この電動アーキテクチャーによるもの。WLTPモードでのCO2排出量は29g/km、電気のみの航続距離は81kmとなっている。
コンバーチブルのコンチネンタルGTCがクーペモデルと同時発売されるのもコンチネンタルGT史上初となった。オープントップとクローズドルーフの両方の走りを堪能したいというユーザーの希望をGTCが最高のカタチで叶えた。なおクーペもコンバーチブルも英国クルー本社のドリームファクトリーにて、すべて手作業で製作される。生産および納車は第3四半期に開始予定としている。