ベントレーモーターズは英国時間の1月10日、2022年の世界販売台数が2021年の14,659台から4%増の15,174台となり、2年連続で過去最高を達成したと発表した。
この結果は相次ぐニューモデルの投入。マリナーの注文製作に対する需要の拡大。更に2030年迄に完全電動化を目指す「ビヨンド100」戦略の下で発売された新型ハイブリッドの販売が好調であった事が過去最高販売台数の原動力となったとしている。
特に発売6年目を迎えたベンテイガは、SUV人気が続く中で過去最高の販売台数を記録し、ベントレーの売上全体の42%を占めるトップセラーの座と、高級SUVセグメントの首位の座を堅持した。
コンチネンタルGTと、コンチネンタルGTコンバーチブルも引き続き好調で、売上全体の3分の1に迫る30%をGTシリーズが占めた。
中でも、パフォーマンス重視の新型GTスピードがGTシリーズ全体の31%となる販売台数を記録し、ベントレー史上最もダイナミックなロードカーの人気の高さを証明した。
世界最高のラグジュアリー4ドアグランドツアラーであるフライングスパーは売上全体の28%を占め、フライングスパー史上最高の環境性能を備えた最先端ハイブリッドの導入が売上に寄与した。
フライングスパーハイブリッドは市場投入以来、フライングスパーシリーズ全体の30%を占めたが、英国だけを見ると65%がフライングスパーハイブリッドであり、世界で最も高い割合となっている。
一方で最大市場は依然として南北アメリカであり、過去最高を更新した。世界随一の歴史を誇るコーチビルダー「ベントレーマリナー」も昨年大きく業績を伸ばし、注文製作件数は、この5年で5倍に増加した。
こうした販売実績を受け、ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは「昨年も先行きの不透明感がくすぶり続けた年ではありましたが、当社は逆風を乗り越えてレジリエンスの高さを示し、3年連続で過去最高販売台数を更新しました。
これは当社のブランド力と業務の効率化、そして世界の各市場で各モデルの需要が大幅に増加した結果です。
昨年、ベンテイガに続くハイブリッドモデルとして市場に投入されたフライングスパーハイブリッドによって、ラグジュアリーカーセクターが向かうべき方向性がより明確になり、ベントレーは間違いなくその最前線に立っています。
販売台数と市場シェアだけでなく、電動化技術への投資と2030年迄にカーボンニュートラル達成というコミットメントに於いても、ベントレーがラグジュアリーカーセクターをリードしていることを裏付ける販売実績となりました。
またベントレーモーターズジャパンの販売台数は過去最高の644台(前年比+8.1%)を達成しました」と述べている。