ベントレーのビスポーク部門は10月2日、第4世代の新型コンチネンタルGT/GTC、フライングスパーのマリナーモデルを追加した。このマリナーモデルとは、パフォーマンスを重視したスピードモデルの仕様を基に、追加オプションやディテールを加飾された仕様。これによりベントレーシリーズの中で最高峰のモデルがマリナーモデルとなった。
コンチネンタル GTC マリナー
このマリナーとは、コーチビルディング歴史に於いて、その発祥の地を示すもので、世界で最も古い自動車コーチビルダーとしてよく知られてる。そのため、個性的かつ卓越したベントレーを製作することで長年、名声を得てきた。
そんなマリーナシリーズのエクステリアは、すべてのモデルに新しいマリナーのフローティングダイヤモンドのラジエーターグリルが追加され、クロームサラウンドとセンターバー、クロームロワーグリル、車両の側面にクロームパーツ、クローム仕上げのテールパイプが装備される。クロームパーツにはサテンシルバーのミラーキャップが組み合わされている。
コンチネンタル GTC マリナー
外部のクロームやミラーキャップは、マリナーブラックラインを選択することで、グロスブラックにすることも可能としている。このマリナーモデルには、特別にデザインされた22インチのホイールも含まれ、タングステングレーやグロスブラックの2つの仕上げから選択可能。どちらのホイールもポリッシュされたアクセントがあり、セルフレベル調整機能付きのホイールバッジで仕上げられる。
なおコンチネンタルGT/GTCマリナーは、ツインシングルヘッドランプが採用され、精巧なカットクリスタルリフレクターが使用されており、フロントフェンダーにはマリナーバッジが取り付けられた。
もう一方のフライングスパー マリナーでは、フライングBのラジエーターマスコットが標準装備されており(クロームまたはブラック仕上げ)、新しいマリナーウィングベントにはダブルダイヤモンドのディテールが施される。なおすべてのマリナーモデルは、ベントレーの過去の色を含めた101色の塗装の中から選択することができる。特注のペイントマッチングも利用可能だ。
フライングスパー マリナー
パワーユニットは、600PSを発揮する4.0リッターV8エンジンと、190PSの電動モーターを組み合わせた「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」となる。システム全体での最大出力は782PS、トルクは1000Nm、従来型ガソリンエンジンに比べ、CO2排出量と燃料消費量を約10分の1に抑えた。
コンチネンタルGTはピュアEVモードで最大81 km、フライングスパーは76 kmまで、静かで穏やかな電動走行が可能。フルEVモードでの最高速度140 km/hで、スロットル操作が75パーセントまでこれが適応される。
バッテリーは、充電器とバッテリー容量の大幅な改善により、最短で2時間45分でフル充電することが可能。ピーク充電電力は11 kW。よりダイナミックな走行を求める際はV8エンジンと電動モーターの総出力782PSが、その走りを支える。
インテリアには、15種類のメインのレザーカラー、11種類の副色、6種類のアクセントカラーが用意されており、無限のカラーバリエーションが楽しめる。加えてマリナーではオーダーメイドのレザーカラーを選択することができ、選択肢は更に広がる。
フライングスパー マリナー
レザーの他に8種類のウッドベニヤオプションと3種類のテクニカルフィニッシュが用意されており、これらはシングルまたはデュアルフィニッシュとして利用可能となり、インテリアのレザーや外装のペイントカラーに合わせてペイントマッチングすることも可能としている。
従って豊富なレザーカラースプリットから豊富な選択肢が用意され、これに第三のアクセントカラーが加わる。いすれもフライングスパー マリナーの全席と、2ドアのコンチネンタルモデルの前席に対応したコンフォートシート仕様が用意される。
ドライバーや乗客の快適性を向上させるために、空調システムにはエアイオナイザーや新しい微粒子フィルターが搭載され、車外と車内の空気質を表示する機能も追加された。このシステムは、カーナビゲーションと連動しており、トンネル内で車内の空気を循環させるなど、必要に応じて車内の空気質を改善するための調整を自動で行う。
先端技術では、インフォテインメントとドライバーアシスタンス技術の大きな進歩を遂げた。運転者のインストゥルメントパネルに表示される環境ディスプレイを通じて、半自動運転モードでの運転をサポート。
またデジタルエコシステムの「My Bentley App Studio」を通じて快適性を高めており、スマートフォンなどにに依存することなく、インフォテインメントシステムを介してサードパーティのアプリケーションに直接アクセスできる。