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2022年10月31日【中古車】

中古車輸出のビィ・フォアード、売上高814億円で過去最高に

坂上 賢治

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10月4日にはシンガポールで同国サービス展開に携わった企業を表彰した

 

第19期の決算を発表、主力商品である中古車輸出台数は対前年比6%増

 

中古車輸出を主力とするビィ・フォアードは10月31日、第19期(2021年7月~2022年6月)の決算で売上高814億8822万円(前年実績562億4587万円)の過去最高値を発表した。

 

2021年度は、資源価格の上昇、2月・3月のロシアによるウクライナ侵攻、船・コンテナ不足による船枠の減少などで、輸出台数を前年から大きく伸ばす事が困難な面もあったが、ドル高円安が続いた事、新車生産遅延による中古車人気で中古車輸出の需要は伸び続けた事などで、前年から引き続き経常利益が改善。同社の主力商品である中古車輸出台数は、対前年比6%増の13万3370台となった。

 

また中古車・オートパーツの越境ECサイト「BE FORWARD Marketplace(2020年7月開始)」は、国内・海外共にサプライヤーが増加、商品掲載数が過去1年間で5万台以上増加して、現在では20万台を超える中古車が掲載されている。

 

一方、日本国内では、大手中古車在庫共有サービスとの連携が新たに加わり販売台数前年比180%を記録。海外でも各国のマーケティングを強化した。例えばUAEでは、前年比販売台数140%増。タイでは既存サプライヤーが持つ国内販売車両の掲載も始めた事により、前年比販売台数380%となった。

 

今後は、メインの仕入れ国となる韓国・シンガポールへ出向き、現地サプライヤーとの連携を深め、加えて韓国・ UAEでは商品の多角化に努めていく構えだという。

 

ビィ・フォアード、山川博功 代表取締役

 

なお中古オートパーツの販売は、全国規模のパーツ組合と業務提携を行った事によりサイトへの掲載点数は350万点に。先進国からも注文数が増加した事に加え、自社コンテナ便の販売を再開した事で売上高が前年比160%を超えた。

 

同社では「2021年8月に本社を六本木ヒルズに移転した後も、引き続きテレワークをメインに社員が働き方を選択できる制度を取り入れた事で、社内でコロナ感染が広がる事や自宅隔離などによる業務への影響は抑えられました。

 

お取引先や社員とコミュニケ—ションが取れる事で、円滑に業務を進められていると実感しています。今後も業務改善を引き続き行い、時代の変化に迅速に適応していく事で事業拡大を目指します」と話している。

 

<会社概要/2022年6月末現在> 
会社名: 株式会社ビィ・フォアード (英語表記:BE FORWARD CO.,LTD.)
設立:  2004年(平成16年)3月10日
資本金: 1000万円
代表者: 代表取締役 山川 博功
所在地: 〒106-6137東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー37階
従業員数:国内219名
事業内容:中古自動車の販売及び輸出入
     自動車用部品の販売及び輸出入
     ECサイトの運営
     その他
業績:  売上高814億円(2021年度)
     中古車輸出台数 133,370台(2021年度)
HP:https://corporate.beforward.jp/company/
ECサイト:https://www.beforward.jp/
アフリカビジネス:https://africabusiness.beforward.jp/
海外輸送サービス:https://corporate.beforward.jp/pochilogi/
BE FORWARD FACTORY:https://corporate.beforward.jp/factory/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。