エンジニアリング会社のAZAPAは、9月26日(土)から10月5日(月)まで、中国北京で開催される「Auto China 2020(北京モーターショー)」で、超小型燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「AZAPA-FDS Concept(以下、FDSコンセプト/※1)」を世界初公開し、また新たなプロダクトマークを発表した。
FDSコンセプトは、来年度中の市販化を目指す2人乗り超小型燃料電池車(FCV)のコンセプトカー。市販前提の超小型モビリティとしては、世界初の燃料電池車になると云う。
日常の移動の自由を支える超小型モビリティ
FDSコンセプトは、誰もが移動の自由を持ち続け、活き活きとした豊かな生活を支えるモビリティを提供したい、同時に消費エネルギーやスペース、騒音など社会への負荷が小さな次世代モビリティが広がることによって、より良い社会づくりに貢献したいという想いから企画。日常の近距離移動を想定して開発され、コンパクトで扱いやすく、1回の水素充填で約100kmの走行が可能なため、気軽に利用できると云う。
またAZAPAでは、FDSコンセプトのバッテリーEV仕様も開発。これらの普及に向け、協力企業とFDSコンソーシアムも設置し、今後、その利活用や開発/生産の課題解決に向けた研究を行っていく。
更に、水素社会への転換を推進するため、協力会社とマイクログリッド(※2)の設置推進に向けた水素コンソーシアムの設立を予定。これにより水素インフラの普及とその利活用を同時に進めていきたいとしている。
■スペック(mm):全長:2,490/全幅:1,295/全高:1,250/ホイールベース:1,800
※1)FDS:アッパーボディとアンダーボディ(P/F)をモジュール構造化したものを意味する「Flexible Decomposition Structure」と、各機能ごとのシステムをモジュール化したものを意味する「Function Domain System」、2つの意味がある。
※2)マイクログリッド:大規模発電所の電力供給に頼らず、コミュニティでエネルギー供給源と消費施設を持ち地産地消を目指す、小規模なエネルギーネットワーク。
新しいプロダクトマーク
AZAPAはまた、今回の北京モーターショーにおいて、新たなプロダクトマークを発表。このマークは、コーポレートマーク(CIマーク)とは別に設定されたもので、AZAPAのAをモチーフに、重点取組み領域としている「エネルギー領域」「モビリティ領域」「コミュニケーション領域」の3つを表現。今後、自社開発製品で使用されると云う。
なお、FDSコンセプトおよび新プロダクトマークのデザインは、AZAPAデザインセンターの根津孝太センター長によるもの。「FDSコンセプト」のデザインは、これからの社会を見据えたときに「次世代の当たり前」になって欲しいと思う、同社の革新的技術を体現。使用時のみならず、製造時も鑑みて、これまでにないフォーマットで構成されていると云う。
[問い合わせ先]
AZAPA株式会社
電話:052-221-7350
担当部署:電子制御カンパニー(宍戸)
メール:azp-sales@azapa.co.jp
■AZAPA:https://azapa.co.jp
■(AZAPA)FDS特設サイト:https://www.azapa.co.jp/topics/20200924/2353/