その量産モデルは同社ブリュッセル工場で生産。
当日、現場の生産ラインには、アウディAGの生産及びロジスティックス担当取締役のぺーター・ケスラー氏とブリュッセル工場のマネージングディレクターであるパトリック・ダナウ氏も来訪し、ミサノレッドに塗装された最初の生産車を出迎えた(写真下)。
ケスラー氏によると、
「(e-tornは)バーチャルエクステリアミラーをはじめとする革新的テクノロジーを搭載し、優れたハンドリングやダイナミクスといった伝統的なアウディの品質に、従来の自動車の領域を遥かに超えた先進技術を組み合わせています」
という。
また、生産するブリュッセル工場について、
「電気自動車を生産するために、徹底的に近代化しました。この工場は、プレミアムセグメントにおいて、世界で初めてCO2ニュートラルな生産拠点として認定を受けています」
とコメントしている。
また、ダナウ氏は
「アウディは、Audi e-tronのために、膨大な技術的能力を社内に蓄積し、バッテリー技術及び駆動システムの両方を自社開発しました。従業員は、数多くの生産工程を見直し、計画し、実行に移しました」
という。
同工場の具体的なアップデートは、2016年の夏以降に、ボディショップ、塗装ショップ、組立ラインを段階的かつ徹底的に改築し、独自のバッテリー(モジュール)生産設備も設立。
さらに、生産したバッテリーは無人の輸送システムによって、ジャストインシーケンスで電気自動車の組立ラインに供給されるシステムも導入。
同工場の従業員は、アウディ初の電気自動車のために20万時間以上のトレーニングを受けており、これらにより同社は
「生産開始に向けて完璧に準備が整っている」
という。
ちなみに、アウディは、e-tronの発表会を米・カルフォルニア州サンフランシスコで9月17日の午後8時30分(現地時間、日本時間:9月18日午後12時30分)から実施。
その模様は
でライブ中継される予定だ。