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2024年10月24日【新型車】

アウディ、新型Q8とSQ8をアップデート

坂上 賢治

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Audi Q8

 

エクステリアデザインでは、フロント・リヤ共によりスタイリッシュに

 

アウディ ジャパンは10月24日、同社ブランドがプレミアムSUVクーペとして位置付けている新型Q8とSQ8を全面的にアップデート。同日より全国のアウディ正規ディーラー(122店舗、現時点)を通じて発売する。

 

2DのAudi ringsを筆頭に新CIを採用。エクステリアデザインでは、フロントセクションとリヤセクションをスタイリッシュに仕立てた。

 

例えばフロントセクションでは、初採用のレーザーハイビーム付きHDマトリクスLEDヘッドライトを搭載。ユーザーが4種のライトシグネチャーを選択できるデジタルデイタイムランニングライトとしている。

 

Audi Q8

 

ヘッドライトは、左右それぞれ24個のLEDと高出力レーザーダイオードから構成され、ヘッドライトに組み込まれたレーザーテクノロジーを象徴するブルーのポジションライトによって視認性を向上させている。

 

レーザーライトは、70km/h以上での走行で作動し、ハイビームの照射範囲が大幅に拡大。HDマトリクスLEDヘッドライト装着モデルには、デジタルデイタイムランニングライトが新たに追加された。なおSQ8には、S lineでオプション設定であるレーザーライト付きHDマトリクスLEDヘッドライトが標準装備された。

 

Audi Q8

 

グリルデザインでは、八角形のアウディシングルフレームグリルは従来より幅広化。そこに垂直方向のインレイを装着した。なおベースモデルの方はティアドロップ形状とし、S lineおよびAudi SQ8ではL字型デザインを採用した。

 

またリアライトはデジタルOLED(有機EL発光ダイオード)として4種類のライトデザインを選択可能(共にオプション)とし、デジタルOLEDリヤライトがオプションとして用意される。加えてすべてのグレードに高品質なテールパイプを備えたエキゾーストシステムを搭載した。

 

リヤライトは、4つの点灯パターンから選択することができ、アシスタンスシステムと連動した近接表示機能が採用されている。例えば停止しているAudi Q8の後方2m以内に後続車両が近づくと、コントロールユニットがすべてのデジタルOLEDセグメントを自動的に点灯させ車間距離を知らせる。

 

Q8並びにSQ8の個々に最適化した動力&走行性能を盛り込む

 

動力性能で新型Audi Q8は、最高出力200kW(272PS)、最大トルク600Nmを発揮する50 TDI V型6気筒3.0ℓ直噴ディーゼルエンジンと、最高出力250kW(340PS)、最大トルク500Nmを発揮する55 TFSI V型6気筒3.0ℓ直噴ガソリンエンジンの2タイプを用意。

 

これに8速ティプトロニック、quattroフルタイム4輪駆動が組み合わせた。なお55 TFSI は、高効率と快適な走行を実現する48V電源とリチウムイオンバッテリー、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)を採用したマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載した。

 

Audi SQ8

 

対してAudi SQ8には、最高出力373kW(507PS)および最大トルク770Nmを発揮する4.0 TFSI V型8気筒4.0ℓ直噴ガソリンエンジンが搭載され、8速ティプトロニックとquattroフルタイム4輪駆動システムが組み合わされる。

 

0~100km/hは4.1秒で加速し、最高速度は250km/hに電子的に制限される。これらは1-3-7-2-6-5-4-8の点火順序を備えた4リッター直噴V8エンジンで、スポーティで重厚なサウンドを奏でつつも、低中負荷状態および一定の加速条件でシリンダーオンデマンドシステムが燃料噴射および点火を止め、吸気バルブと排気バルブを閉じることで、2番、3番、5番、8番のシリンダーを休止させ高効率にも寄与する。

 

Audi Q8の操作系では、S lineにオプション設定(SQ8に標準装備)のオールホイールステアリングが用意される。このステアリングを搭載した場合、低速では、後輪は前輪とは逆方向に最大5°切れる。

 

 

これにより、回転半径は0.6m小さくなり、5.6mとなるため狭い道での取り回し性が向上し、車体のサイズを感じ難くなる。その一方で、高速走行時には、後輪を前輪と同じ方向に切るために、快適性と車線変更時の安定性が向上する。

 

更にAudi SQ8には、オプションのアドバンストサスペンションパッケージがある。これはリヤにスポーツディファレンシャルを組み合わせることで凹凸のある路面でボディの動きを軽減させる。

 

一方で俊敏な走りの場面では、コーナリング時にロール角を大幅に減少させ、車両のハンドリングをより正確にするべくアクティブスタビライザーが焼き脱。またオールホイールステアリングがAudi SQ8には標準装備される。

 

価格と主な仕様は以下の通り

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モデル:Audi Q8 50 TDI quattro
エンジン:3.0ℓ V型6気筒ターボチャージャー272PS/600Nm
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):11,050,000円

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モデル:Audi Q8 50 TDI quattro S line
エンジン:3.0ℓ V型6気筒ターボチャージャー272PS/600Nm
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):12,280,000円

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モデル:Audi Q8 55 TFSI quattro S line
エンジン:3.0ℓ V型6気筒ターボチャージャー340PS/500Nm
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):12,480,000円

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モデル:Audi SQ8
エンジン:4.0ℓ V型8気筒ツインターボチャージャー507PS/770Nm
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):16,260,000円

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。