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2024年12月5日【新型車】

アウディ、Q4 45eトロン/同スポーツバックを発表

坂上 賢治

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アウディ ジャパンは12月5日、SUVタイプのコンパクトEV「Q4 45 e-tron / Q4 Sportback 45 e-tron」を発表。同日より全国のアウディ正規ディーラー(122店舗、現時点)を通じて発売する。

 

 

Q4 e-tronシリーズは、アウディブランドではQ8 e-tronシリーズ、4ドアグランツーリスモのe-tron GTに続く、第3弾EVとして導入された。なお特に日本市場では、コンパクトなボディサイズも相まって人気が高く、2023年には国内販売台数2,000台を達成した中核をモデルとなっている。

 

刷新されたQ4 e-tronシリーズは、電気自動車専用プラットフォームMEBの導入により、全長4,590mm、 全幅1,865mmとQ3とQ5の中間に位置するコンパクトサイズを維持しつつ、インテリア長でQ5を凌ぐ、ユーティリティを併せ持っている。

 

荷室はQ4 45 e-tronは520リッター、Q4 Sportback 45 e-tronは535リッター、リヤシートを倒せば、それぞれ1,490リッターと1,460リッターと、よりフラットな大容量スペースになる。またインテリアにはカップホルダーをはじめ合計24.8リッター(欧州値)もの収納スペースを確保した。

 

 

パフォーマンスも高められていて、アップデートされた駆動用電気モーターにより一充電走行距離は613kmに伸長されている。またQ4 45 e-tron / Q4 Sportback 45 e-tronは、これまでの40 e-tronより出力を高めた最高出力210kW(先代比:+60kW)、最大トルク545Nm(同比:+235Nm)のピークパワーを備えている。

 

加えてシステム電圧400Vテクノロジーによる総電力量82kWh(正味容量77kWh)の駆動用バッテリーを前後アクスル間の床下に搭載。リヤアクスルに1基の電気モーターを搭載した後輪駆動で0-100km/h加速は6.7秒(欧州値)をマークする。

 

 

走行中の回生についてはパドル シフト操作で3段階に調整が可能。走行設定でBモード(パドルシフトで最大のレベル3に相当)を使えば、アクセルペダルだけで速度調整が出来るワンペダルドライブも愉しめる。

 

一充電走行距離は出力向上にも関わらず613km(WLTCモード:先代比 +19km)。200Vの普通充電は標準は3kWでオプションとして最大8kWまで対応。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応しているため、例えば125kWで5%から80%までが38分で充電可能(理論値)となっている。

 

ボディタイプは、2つのタイプのボディタイプ、2つのグレードで構成されている。これはSUVスタイルのQ4 e-tronと、SUVクーペボディを持つQ4 Sportback e-tronのふたつ。グレード構成は、Q4 e-tron / Q4 Sportback e-tron共にadvanced / S lineの2タイプとしている。

 

なおadvancedはフロントグリルのカラーがヘクラグレーとなり、19インチアルミホイールを装備。一方、S lineではグリルがプラチナムグレーとクロームパーツを組み合わせたものとなり、フロントバンパーやサイドシル上部にセレナイトシルバーのカラーリングが施された上で20インチアルミホイールを装着した。また標準仕様より車高を15mm下げたスポーツサスペンションであれば、よりダイレクト感溢れるハンドリングが楽しめる。

 

 

加えて全グレードに、ブラックAudi rings&ブラックスタイリング パッケージのオプション仕様が新たに追加されている。これらは、ブラックのエクステリアミラーハウジング、ブラックルーフレール(Sportbackはオプション選択に関わらず非装備)を含む予てより人気のスタイリングで、これにマトリクスLEDヘッドライト、LEDリヤコンビネーションライトを採用、ダイナミックターンインジケーターも標準搭載した。

 

エクステリアの印象では、短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダー、滑らかなルーフライン、柔らかく流れるようなサイドライン、ワイドなプロポーションを強調する水平基調のリヤエンドを持つ。

 

 

併せてグリル周りでは、Audi Qファミリーに共通するオクタゴン(8角形)のシングルフレームグリルとすることで、ひとめでアウディのEVと判るデザイン言語が取り入れられた。空力性能の確保にも抜かりなく、SUVモデルでありながらCd値はQ4 e-tronが0.28、Q4 Sportback e-tronは0.26を実現した(いずれも欧州値)。

 

インテリアはアウディらしく、ドライバーオリエンテッドな構成であり、特徴的なセンターコンソールと専用デザインのシフターを装備した。メーターには10.25インチのアウディバーチャルコックピットを。センターには11.6インチの MMIタッチディスプレイを配置した。

 

ステアリングホイールは、トップとボトムがフラットな形状の新世代デザインを採用。物理ボタンのないシームレスなタッチ式操作パネルを介して、スムーズな操作を可能とした。勿論、フロントスクリーンには上下2分割で情報表示するARヘッドアップディスプレイが搭載された。

 

安全性能への配慮では、フロントカメラを筆頭に車体前後に中距離レーダーと超音波センサーを配置。車体前後と左右ミラー部も含めて計4つの360°周辺環境カメラを内蔵させている。

 

 

モデル:Audi Q4 45 e-tron advanced
電気モーターの最高出力 / 最大トルク:電気モーター210kW / 545Nm
バッテリー総電力量:82kWh
駆動方式:RWD
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,100,000円

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モデル:Audi Q4 45 e-tron S line
電気モーターの最高出力 / 最大トルク:電気モーター210kW / 545Nm
バッテリー総電力量:82kWh
駆動方式:RWD
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,370,000円

————————————–

モデル:Audi Q4 Sportback 45 e-tron advanced
電気モーターの最高出力 / 最大トルク:電気モーター210kW / 545Nm
バッテリー総電力量:82kWh
駆動方式:RWD
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,390,000円

————————————–

モデル:Audi Q4 Sportback 45 e-tron S line
電気モーターの最高出力 / 最大トルク:電気モーター210kW / 545Nm
バッテリー総電力量:82kWh
駆動方式:RWD
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,670,000円

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。