Audi A5
ミッドサイズセグメントにおけるマイルストーンを引継ぐ重要モデル
アウディ ジャパンは2月17日、アウディのプレミアムミッドサイズ Audi A5 / A5 Avantシリーズを、同日より全国のアウディ正規ディーラー（123店舗、現時点）を通じて発売した。このモデルシリーズはAudi A4を引き継ぐ新しいモデルシリーズであり、世界的な発売を記念して作られたグローバル限定モデルedition oneも併せて発売される。
新たなAudi A5シリーズは、アウディの電動化戦略に沿うべく電動リヤハッチゲートを備えたセダンタイプと、ステーションワゴンタイプのAvantの2タイプが用意される。またAudi A5 / S5のいずれもドイツ・ネッカーズルムで生産され、Audi A5 / A5 AvantおよびスポーツグレードのAudi S5 / S5 Avantには4つの新バリエーションが展開される。
上記いすれもプラットフォームは、新世代にあたる内燃機関向けのPPC（プレミアムプラットフォームコンバッション）を初採用。併せて先進的な技術も搭載することで、ユーザーエクスペリエンスの大幅向上を狙った。
Audi A5
そうしたユーザーエクスペリエンスの向上施策のひとつがデジタルステージであり、曲線的なデザインのMMIパノラマディスプレイが先進的な印象を与えている。このAudi DesignのDNAに基づく独立したディスプレイは、11.9インチ表示スクリーンのAudiバーチャルコックピットプラスと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されている。
ちなみに、この最新のMMI画面にはOLED技術を採用。加えてデジタルステージを補完するため、助手席側にも10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイが用意される。これらはダッシュボードのデザインと統合されており、各種MMIの情報表示や操作を運転席側のMMIパノラマディスプレイから独立して行うことが可能になっている。なお同装備はAudi S5 / S5 Avantには標準装備。Audi A5 / A5 Avantにはオプション設定となるので留意されたい。
エクステリアは、より立体的で彫りが深く、エッジを減らした連続的な面構成に
全体的なエクステリアでは、より立体的で彫りの深くしてエッジを減らした連続的な面構成で抑揚を持たせたちものとなった。ホイールベース自体は先代モデルより約70mm長く、それに対するリヤのオーバーハングは短くとられ、ロングノーズ、ショートデッキのスポーティでプレミアムなシルエットで仕上げた。
Audi A5
セダンタイプは、電動リヤハッチゲートを備えつつ、コンパクトに見えるようグリーンハウスが後部に向かって大きく弧を描き、クーペのように幅の浅いリヤウィンドウにシームレスに流れ込む。そんなルーフライン後半で弧を描くデザインは、Audi Designのアイコンモデルである初代Audi TTを思わせる。また先に示した電動リヤハッチはリヤウィンドウと共に開閉。広い開口部によりラゲッジルームへのアクセスを容易にした。
一方Avantは、ダイナミックで引き締まったルーフラインが、シームレスに統合されたルーフスポイラーへと融合させた。鋭く傾斜するDピラーは、Audi A5 Avantのダイナミックなサイドビューを印象付ける。
車体前後のフロント部は、これまでになくフラットで幅広なプロポーションのシングルフレームと、立体的なハニカムパターンを組み合わせた。細く精密に描かれたヘッドライトのラインと相まって、新型Audi A5独特のフェイスづくりに鋭い表情を与えている。
その下部、フロントバンパーとフェンダーは統合させて、その中にヘッドライトを収めた「ソフトノーズ」とした。前後のホイールのショルダー部分の力強いブリスターフェンダーは、Audi Ur-quattro（ウア クワトロ：初代quattro）を彷彿させる、Audi Design DNAの重要な要素となっている。
対してリヤ部は、彫刻的なデザインと立体的な連続ライトストリップを組み合わせることで視覚的にダイナミズムさを持たせている。なおベースグレードのリヤビューは、ダークディフューザーを備えたクリアでモダンなデザインのバンパーと高品質の長方形のエグゾーストパイプを一体化させたディフューザー形状としている。
更にここで足まわりに視点を移すと新型Audi A5シリーズは、17インチアルミホイールを標準装備。オプションのadvancedパッケージでは18インチ、S lineパッケージでは19インチを選択可能で、Audi Sport製19インチならびに20インチアルミホイールも用意される。
Audi A5
Audi A5 / A5 Avantシリーズのインテリアデザインで示した４つの特徴
インテリアデザインでは4つの特徴がある。まずヒューマン セントリック デザイン（乗員中心のデザイン）であり、ユーザーの必要な情報にフォーカスした設計になっていること。第二の特徴はデジタルステージで、MMIディスプレイがドライバーと助手席、それぞれ独立して設置され、鮮明に見えるように配置されていること。
第三の特徴はマテリアル ドリブン デザイン（素材に基づくデザイン）で、Audi A5シリーズで使用される素材は、機能的な観点から選択され、広々とした空間感覚と高い快適性を実現しされている。そして最後の第四の特徴は、視覚的な明快さにある。インテリアのレイアウトがクリアで操作しやすく、どんな状況においても全体を把握しやすい設計になっている。
インフォテインメント面では新世代システムを搭載した。新しい操作コンセプトはE³電子アーキテクチャーバージョン1.2により、操作性とコミュニケーション機能を向上させた上でデジタルネットワークにシームレスに統合。パーソナルなコネクティビティ体験を提供するものとしている。
デジタルステージは、11.9インチのAudi バーチャルコックピットプラスと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成される。更に情報表示は、ダッシュボードと統合された各種MMIの操作が可能な助手席用10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイもオプションで用意する。また新しいAudi A5には、進化したカスタマイズ可能な進化したヘッドアップディスプレイもオプションとして設定された。
インテリア空間に於いて、ゆったりと音楽を楽しみたい向きにはBang & Olufsen 3Dプレミアムサウンドシステム（16スピーカー）と、フロントヘッドレストスピーカーが含まれるラグジュアリーパッケージが用意される。それは前席のヘッドレストに2個ずつスピーカーが備えられ、臨場感あふれるサウンドが愉しめるようになっている。
Audi A5
室内空間の快適性向上では採光機能などの他、新たなインテリアライティングも提案
空間上面のスマートパノラマガラスルーフは、Audi A5から導入された革新的な技術で、オプションで設定可能。ガラス面はポリマー分散液晶（PDLC）フィルムを用いた技術により直接の日光を最小限に抑え、車内温度の上昇を抑制する。またルーフトリムがないためヘッドルームが広く取られ、居住空間をより広く感じさせる。
新しいインテリアライティングを提案するアンビエントライティングプロ / ダイナミックインタラクションライトは、ライティングパッケージとしてオプション設定される。特にダッシュボードとフロントウィンドウの境界をライン状に点灯するダイナミックインタラクションライトは、ウインカー操作等に応じてアニメーションライティングを作動させる新機能となった。
夜間走行での機能としてAudi A5ファミリーは、フロントにLED技術を用いたダイナミックターンインディケーター付きマトリクスLEDヘッドライトと、8パターンから選択可能なデジタルデイタイムランニングライトを搭載。
リヤにはダイナミックターンインディケーター付きLEDリヤコンビネーションライトを標準装備した。これはMMIから8パターンから選択可能なダイナミックターンインディケーター付きの第2世代のデジタルOLEDリヤライトをオプションで装着することもできる(Audi S5は標準装備)。
デジタルOLED リヤライトは、1ユニットあたり364個のLED が1秒間に数度の画像を表示することにより、Audi A5のリヤがディスプレイの役割を高め、アウディの先進性をアピールする。
パワーアップされた動力性能と改良を施した操舵フィール、制動時フィールも改善
動力面では、新開発の48ボルトMHEV plusシステムにより内燃エンジンの効率を向上させ、走行性能をサポートする。この新しいMHEV plusシステムは、従来のMHEVシステムと比較してCO2排出量と燃料消費に大幅なメリットをもたらす。
Audi S5
システムを構成するPTG（パワートレインジェネレーター）は、トランスミッションのアウトプットシャフトに接続され、内燃エンジンの出力に、最大18 kW（24 PS）の電力を追加し、減速時には最大25 kWのエネルギーを回生する。
その結果、特定の条件下では完全な電動走行も可能として燃料消費の削減に寄与する。更に電動エアコンプレッサー作動時には、車両が信号待ちで停止し内燃エンジンがオフになっている時でも、空調システムを作動することができる。この48ボルトMHEV plusシステムは、2.0 ℓ TDI直噴ディーゼルエンジン出力150 kW仕様とAudi S5に搭載される。
また、MHEV plusシステムを搭載するモデルには、ブレーキペダルとブレーキの油圧システムが完全に切り離されているiBRS（統合型ブレーキ制御システム）が搭載され、初期の減速は摩擦ブレーキを使わずに回生ブレーキでのみ行われる。そこから更にブレーキペダルを踏み込むと作動機能を伴う機械式ブレーキが作動するが、その際の感触は変わらない。
ステアリングフィールでは、既存のアウディの典型的なドライビングキャラクターを完璧に再現させている。より具体的にはプログレッシブステアリングを採用して、サスペンションとステアリングをあらためて徹底的にチューニングした結果、Audi A5は正確でニュートラルなハンドリングを可能とした。
加えてオプションのアダプティブダンパー付きサスペンションを選択した場合は、快適性を取るか、スポーティさを重視するか、いずれかのメリハリをつけた設定が可能になっている。
Audi A5シリーズのモデルラインナップと個別グレードの特徴
先の通りで新型Audi A5シリーズは、電動リヤハッチゲートを備えたセダンタイプとステーションワゴンタイプのAvantの2タイプがある。より詳細には出力の異なる2種類の2.0 ℓ直列4 気筒直噴ガソリンターボTFSIエンジン、または2.0ℓ直列4 気筒直噴ディーゼルターボTDIエンジンが搭載される。
2.0 ℓ TFSI直噴ガソリンエンジンは、VTG（可変タービンジオメトリー）付きのターボチャージャーを装備し、部分負荷で極めて燃費効率の良い改良型燃焼プロセスを採用している。VTGによりガソリンエンジンでも低回転域でトルクの一貫した俊敏な立ち上がりが可能だ。
280Nmを発揮する110 kW仕様は前輪駆動モデル、340Nmを発揮する150 kW仕様は、AWDクラッチ付きquattro四輪駆動となっている。なおいずれも7速Sトロニックトランスミッションとの組み合わせとなる。
2.0 ℓ TDI直噴ディーゼルエンジンは、出力 150 kW（204 PS）で400Nmを発揮。MHEV plusテクノロジーの採用により加速性能が大幅に向上、燃費も欧州参考値で最高 20km/ℓを達成し、Audi A5に新しい基準を打ち立てた。
EA288 evo世代のこの2.0 ℓ TDIエンジンは、最適化されたシリンダープレッシャーセンサー、排気ガス制御システムTwinDosing（ツインドージング）、2本のバランスシャフトによるスムーズなエンジン回転など燃焼技術を継承している。
そのトルク特性は1,750から3,250 rpmの間に400 Nmのトルクを発揮。これにはAWDクラッチ付きquattro四輪駆動と7速Sトロニックトランスミッションの組み合わせとなる。このTDIエンジンは、新開発48ボルトMHEV plusシステムにより、部分的に電動化され、大幅なCO2排出量が削減される。加えて48ボルトスタータージェネレーターによって、発進時のレスポンスに優れ、快適性は更に向上する。
Audi S5
新型Audi S5 / S5 Avantにはスポーツグレードの他、限定モデルも用意される
新型Audi S5は、今回初めて可変タービンジオメトリー（VTG）付きターボチャージャーを装着する3.0 ℓ V型6気筒 TFSIエンジンが搭載され、出力270 kW（367 PS）、550Nmを発揮するAudi A5シリーズのスポーツグレードとなる。
これには新しい48ボルトMHEV plusシステムによって特定の条件下で完全な電動走行を可能とし、電動ドライブコンポーネントの高い回生性能によるCO2排出量の削減をもたらす。アップデートされたAudi S5のSトロニック デュアルクラッチトランスミッションは、より高いトルクに対応できるように設計されており、フロントアクスルの軽量化により、軽快なハンドリングを実現し、優れた加速性能と燃費性能が発揮される。
素早くダイナミックに立ち上がるトルクはAudi S5のスポーティさを際立たせる。またトルクベクタリングを備えたリヤスポーツディファレンシャルと19インチアルミホイールを標準装備として、ダイナミックな走行性能と俊敏なハンドリングも実現する。
併せて新型Audi A5の日本導入に際し、世界的な発売を記念して作られた限定モデルAudi A5 / A5 Avant edition oneも同時に発売される。
限定モデルは、ダークAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロを装備するS lineがベースとなっている。
その詳細仕様は、限定モデルedition oneのために用意されたマグネシウムグレーがアクセントになるフロントエアインレットと、ディフューザートリム、3色の色分けが施された20インチブラックメタリック&マットネオジムゴールド ポリッシュトのAudi Sport製マルチスポーク Sデザインアルミホイールを装着。
これらがエクステリアのハイライトとなっている。ボディカラーはマグネットグレーとグレイシアホワイトメタリックの2色を用意。インテリアカラーは、パステルシルバーを特別採用するなど、いずれも人気の高いパッケージを選んで標準搭載した。この販売台数150台の限定モデルは、個性と魅力を兼ね備えた1台となる。
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標準モデルのラインナップは以下の通り
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モデル：A5 TFSI 110kW
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHCガソリン ターボ150PS/280Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：FWD
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：5,990,000円
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モデル：A5 TFSI quattro150kW
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 204PS/340Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：6,810,000円
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モデル：A5 TDI quattro150kW
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ディーゼル ターボ 204PS/400Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：後日発表予定
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モデル：S5
エンジン：3.0ℓV型6気筒DOHC ガソリン ターボ 367PS/550Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：10,350,000円
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モデル：A5 Avant TFSI 110kW
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 150PS/280Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：FWD
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：6,240,000円
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モデル：A5 Avant TFSI quattro 150kW
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 204PS/340Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：7,060,000円
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モデル：A5 Avant TDI quattro150kW
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ディーゼル ターボ 204PS/400Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：後日発表予定
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モデル：S5 Avant
エンジン：3.0ℓV型6気筒DOHC ガソリン ターボ 367PS/550Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：10,600,000円
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限定モデル edition one
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モデル：A5 edition one
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 204PS/340Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：8,210,000円
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モデル：A5 Avant edition one
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 204PS/340Nm
トランスミッション：7速Sトロニック
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：8,460,000円
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The all-new Audi A5特設ページ：https://www.audi.jp/a5_debut/