アウディ ジャパンは、5月10日、独・インゴルシュタットのアウディ本社で開催された株主総会で(現地5月9日開催)、同社の取締役会が「2025年に約80万台の電気自動車とプラグインハイブリッドを販売する」目標を発表したことを明かした。
同社は、2020年代の半ばまでに3人に1人のユーザーに同社の電動化モデルを選択してもらうには、すべてのモデルラインナップに電動化バージョンを設定する必要があると言及。また、その大分部は電気自動車で、一部はプラグインハイブリッド車となる予定だという。
同社は、2017年末に“変革を目指すアクションプラン(Action and Transformation Plan)”を採択し、数十億ユーロに上る投資計画の財源を確保。そして、2025年までに
「約400億ユーロをeモビリティ、自動運転、デジタル化といった戦略的分野に投下する」
という。
同社の取締役会会長であるルパート シュタートラーは、次のように述べる。
「私たちの視線は、常にアウディのスローガンである“Vorsprung durch Technik(技術による先進)”の実現と継続に向けられています。私たちの目標は、モビリティに革命を起こすことです。
私たちはまた、eモビリティの分野で、プレミアムメーカーのリーディングカンパニーになりたいと考えています。そのためには、日常ユースへの完全な適合性、最高の品質、優れたドライビングプレジャーを持つ妥協のない製品をお客様に提供する必要があります。
アウディが備える卓越した技術により、私たちはVorsprung(先進性)を製品に適用し、eモビリティを次のレベルへと引き上げます」
さらに、同社では生産拠点にも、総合的で資源を節約するアプローチを採用するという。
まず、2018年末に発売を予定している同社初の電動SUV「Audi e-tron」は、認証を受けたCO2ニュートラルなブリュッセルの工場で生産。
その後、ブリュッセル以外の工場にもこのアプローチを波及させ、2030年までに世界中のすべての生産拠点をCO2ニュートラルにする計画だとしている。