アウディは1月25日、暫定値ながらも、2021年に、欧州連合、ノルウェー、アイスランドにおいて、新規登録された車両のCO2排出量の目標を達成したと発表した。
2021年に法的に要求された目標値は129g/kmであったが、アウディの排出量は122g/kmとなった。その結果、アウディブランドは、基準を満たしただけではなく、さらに優れた数値の達成により、フォルクスワーゲングループ全体の車両CO2排出量の削減に貢献したとしている。
AUDI AGセールス&マーケティング担当取締役 ヒルデガルト ヴォートマン氏は、次のように述べた。
「車両全体のCO2排出量は、電動化に対する取り組みが順調に進んでいることを示す、力強い指標であると考えています。目標を明らかに達成できたことは、私たちが、持続可能な未来のプレミアムモビリティを体系的に提供することに焦点を当て、正しい戦略に基づいて前進していることの証拠です。私たちは、変革のペースを引き続き加速しています」
アウディの電気自動車e-tronシリーズにとって飛躍の年
電気自動車e-tronシリーズの大幅な販売増加は、フリート全体の数値にプラスの影響を及ぼしている。EU、ノルウェー、アイスランドでは、2021年に前年比49.8%増となる4万2,991台の電気自動車を販売。Audi e-tron(Sportbackを含む)は、ヨーロッパで最も売れている電動プレミアムSUVとなった。アウディは昨年、電気自動車のラインナップを2倍以上に増やし、4つの新しいモデル(Audi e-tron GT quattro、Audi RS e-tron GT、Audi Q4 e-tron、Audi Q4 Sportback e-tron)を追加している。
アウディは、2025年までの製品ポートフォリオに、20モデル以上の電気自動車を導入することを計画しており、2026年以降は、すべての新型モデルが電気自動車になる。また、eモビリティに対する取り組みは投資計画にも表れており、アウディは、2021年末に承認された計画ラウンドに基づき、2022年から2026年までの電動化およびハイブリッド化に約180億ユーロを投資する予定。総投資額は約370億ユーロとなっている。
なお今回の数値は、EU27か国に加えて、ノルウェーとアイスランドで新たに登録された車両に基づいて計算された。EU委員会によるCO2排出量の最終確認は、後日行われる。