アウディ ジャパンは３月１日、ブランド初ＥＶのAudi e-tron /e-tron Sportbackを大幅アップデートを施した上で、クロスオーバーラインの位置付けとなるQ8を冠した新型Audi Q8 e-tron / Audi Q8 Sportback e-tronを発表した。

最新モデルでは、一充電での走行距離数と急速充電性能を向上させ、フロントとリアのエクステリアデザインも刷新。更にリサイクル素材も積極採用した。販売は全国のアウディe-tron店（110店舗）を通じた本年夏以降の発売になる見込みだという。

この２台のQ8を冠したＥＶは、アウディ初の電気自動車として世界全体で約16万台(2022年末時点）売り上げたAudi e-tron /e-tron Sportbackの後継モデルにあたる。

車種ラインは搭載するバッテリー容量を基準にAudi Q8 e-tronが「50」と「55」、 Q8 Sportback e-tronは「55」を設定。

50 e-tron quattro S lineは総容量95kWh（先代比＋24kWh / 正味エネルギー容量は89kWh）のバッテリーを搭載して、WLTCモードで424km (先代比+89km)の一充電走行距離数を刻んだ。

一方の55 e-tron quattro S lineは、総容量114kWh（先代比＋19kWh / 正味エネルギー容量106kWh）の大型バッテリーを搭載し、WLTCモードで一充電走行距離501km (先代比+78km)を達成した。

ちなみに両モデル共に、バッテリーの総容量に対して使用可能な正味エネルギー容量を増加。更に空力性能やモーターの効率アップする事で一充電での走行距離数を向上させている。

例えば55 e-tron quattro S lineでは、従来のバッテリー製造工程で生じる電極材の隙間を、折り重ねて配置するスタッキング方式に変更させて隙間を削減。先代のバッテリー寸法やモジュール数を変更せずにエネルギー密度を高めてバッテリー容量の増加を図った。併せてセル内の化学物質の配合も変更した。

また充電時には、蓄電池容量に関わらず150kWまでの急速充電に対応。ポルシェ ジャパン、フォルクスワーゲン ジャパンと共同展開しているPremium Charging Alliance (PCA) のサービスや、アウディe-tron店の設置が進む150kW急速充電器を使う事による利便性を高めた。

外観では、開口の少ないシングルフレームグリルをブラックのマスクで囲む新しいデザインを採用。シート部材にはペットボトル由来の素材を使用するなどで環境に優しい配慮も気を配った。

なお今年夏以降の両車の発売に先駆け、3月4日より東京・大阪を起点に〝Audi Q8 e-tron Roadshow〟を開催する。このイベントのために日本仕様に先駆けて欧州仕様を空輸。いち早くリアルなAudi Q8 e-tron/ Sportback e-tronを確認出来る機会を用意している。開催場所など詳しい情報は本リンクの通り。

車両本体価格
モデル：Audi Q8 50 e-tron quattro S line
電気モーター：電気モーターＸ2＿250kW/664Nm
バッテリー容量：95kWh
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：10,990,000円

モデル：Audi Q8 55 e-tron quattro S line
電気モーター：電気モーターＸ2＿300kW/664Nm
バッテリー容量：114kWh
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：12,750,000円

モデル：Audi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line
電気モーター：電気モーターＸ2＿300kW/664Nm
バッテリー容量：114kWh
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：13,170,000円