アウディジャパン(東京都品川区:ブランド ディレクター マティアス シェーパース)は4月21日、アウディのフラッグシップセダンAudi A8をアップデートし、全国のアウディ正規販売店(125店舗:現時点)を通じて7月に発売する。
A8は1994年のデビュー以降、フルタイム4WDのクワトロシステムなど技術面に於いても一貫してアウディのフラッグシップセダンであり続けている。今回は第4世代目を飾るフェイスリフトやインテリジェント機能の追加を行った。
具体的にはシングルフレームグリルの底辺を広げることで存在感を拡大。これにクロームインサートを施すことでプレステージ性を高めた。またサイドエアインテークも同様にクロームによって強調、6ライトのキャビンデザインやなだらかに傾斜するリヤエンドにより持ち前のエレガントさを磨いた。
装備面では、新たに全モデルに標準装備する薄く軽量のマトリクスOLED(有機発光ダイオード)リヤライトを搭載。後続車が2m以内に近づくとOLEDを点灯させることで車間距離を警告する。
インテリアデザインでは開放的なラウンジをイメージに刷新。幅広さを強調する水平基調のデザインに、エクステンデッドレザーやエスクテンデッドアルミニウムルックなど素材感にこだわることで上質さを高めた。
パワートレインは3.0 TFSIと4.0 TFSIの2種類を設定。3L V型6気筒3.0 TFSIエンジンは、過給方式にツインスクロールターボを採用。最高出力250kW(340ps)、最大トルク 500Nm。一方、4L V型8気筒4.0 TFSIエンジンは、2基のツインスクロールターボを搭載した新エンジンで最高出力338kW(460ps)、 最大トルク660Nmをマークする。
トランスミッションはいずれも8速ティプトロニックで、48V電源システムとマイルドハイブリッド(MHEV)を搭載。このMHEVシステムはリチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネーター スターター(BAS)により、減速時には最大12kWの回生エネルギーをリチウムイオンバッテリーに送り込むことが可能となっている。
駆動方式は伝統の機械式センターディファレンシャルのquattroフルタイム 四輪駆動システムを採用。セルフロッキングディファレンシャルは、通常時には前40 : 後60にトルクを非対称に配分し、FRのような軽快なハンドリングとフルタイム4WDならではの走行安定性を両立させている。