アウディ ジャパンは3月22日、アウディの電気自動車、Audi e-tron / e-tron Sportback シリーズに、初めてのハイパフォーマンスグレードのSモデル、Audi e-tron S / e-tron S Sportbackを追加導入すると発表した。
全国のアウディe-tron取扱正規ディーラーを通じて、4月初旬以降に発売予定。また発売に先立ち、3月26日からe-tron SをフォーカスモデルとしたAudi e-tron Lineup Fairが開催される。
新型Audi e-tron S / e-tron S Sportbackは、バッテリー総容量95kWhで、ベースモデルの前後 各1基計2基に対して、フロントに150kWのモーターを1基、リヤに132kWのモーターを2基の計3基の駆動用モーターを搭載する。システム最高出力370kW、最大トルク973Nmを発揮。ブーストモードでの0-100km/h加速は4.5秒といった動力性能を実現しながら、一充電走行距離は415km(WLTCモード)となっている。
電動トルクベクタリング機構を搭載するquattroシステムを特徴とし、通常走行時は効率を高めるため、リヤモーター2基で駆動。ドライバーがより多くのパワーを求めた際、あるいは天候や路面状況に応じて、フロントモーターが作動し四輪駆動となる。同社によると、リヤにある2基のモーターは、左右独立してホイールに駆動力を伝達することが可能で、従来のリヤスポーツディファレンシャルの機能を果たし、より俊敏で自然なハンドリング特性を実現し、旋回性能を向上させる。
エクステリアでは、S専用デザインの前後バンパーや、アルミニウムルックのエクステリアミラーハウジング、リヤにはスポイラーリップや幅広のディフューザーインサート、20インチのアルミホイールを装備。ボディサイドにはセレナイトシルバーのパネルを配し、さらにベースモデルに比べて左右それぞれ2.3cmずつ張り出したホイールアーチが、Sモデルの力強いイメージを表現する。そしてホイールアーチに刻まれたスリット、独自のシングルフレームグリルが、空力性能への影響を最小限に抑制し、Cd値はベースモデルと同等の SUVタイプが0.28、Sportbackは0.26となっている。
100万個のデジタルマイクロミラーを5000分の1秒単位で制御することで、高精細な光を路面に照射することが可能な、デジタルマトリクスLEDヘッドライトを初めてオプションとして採用。また、自らの走行レーンを明るく照らす「レーンライト」や、車線内の自車位置を示す「オリエンテーションライト」により、安全に車線内に留まることをサポートする。カミングホーム/リービンクホーム機能使用時には、シグネチャーライトに加え、車両前方の壁や路面に5種類のアニメーションを投影することが可能となっている。
アウディジャパンは、2020年9月、日本市場においてアウディブランド初となる電気自動車 Audi e-tron Sportbackを発表。その翌年2021年1月には、SUVボディタイプのAudi e-tron、そして同年11月にはプレミアム電動グランツーリスモのAudi e-tron GT / RS e-tron GTを追加した。2022年1月には新たにプレミアムコンパクトSUVのAudi Q4 e-tron / Q4 e-tron Sportbackを発表し、アウディは電気自動車モデルの拡充を続けている。
■車両本体価格(税込)
e-tron S:13,980,000円
e-tron S Sportback:14,370,000円