アウディ ジャパンは11月27日、新型Audi RS 3 SportbackおよびRS 3 Sedanを発表した。
新型Audi RS 3 Sportbackは第3世代、Audi RS 3 Sedanは第2世代。2017年以来、4年ぶりのフルモデルチェンジとなる。車両本体価格(税込)は、Audi RS 3 Sportbackが7,990,000円、Audi RS 3 Sedanが8,180,000円。2022年4月下旬より、全国のアウディ正規ディーラー(125店舗、現時点)を通じて発売する。
また、新型RS 3 導入を記念して、50台の限定モデルRS 3 Sportback 1st editionを、アウディジャパン初のオンラインのみで予約販売する。この限定モデルはRS 3 Sportbackをベースに特別装備を備え、ボディカラーは、カタログモデルには設定のないメタリックカラーのケモラグレーを採用している。
この限定モデルのオンライン限定予約は、11月27日(土)15時から12月13日(月)10時までの期間中、アウディジャパン公式ウェブサイトにて応募申し込みを受付、抽選により予約の権利を持つ人を決定する。なお、Audi RS 3 Sportback 1st editionの車両本体価格(税込)は9,070,000円となる。
RSモデルは、Audi R8やRS 6など、アウディのハイエンドスポーツモデルの開発を担うAudi Sport GmbHが手がけている。Audi Sport GmbHは、国内のSUPER GTシリーズ等に参戦するR8 LMS GT3や、TCRジャパンシリーズに参戦するRS 3 SedanをベースとするRS 3 LMSといったレーシングバージョンの開発、生産も手掛けている。
9年連続「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」部門賞を受賞している、オールアルミ製の2.5ℓ直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボエンジンは、最高出力400PS、最大トルクは先代比で20Nmアップの500Nmを発揮。これに7速Sトロニックトランスミッションとquattroシステムを組み合わせる。このquattroシステムは、コンパクトかつ軽量な電子油圧制御式の多板クラッチを採用し、前後アクスルにトルクを可変配分することにより、大パワーを確実に路面へ伝達し、優れた高速安定性と操縦安定性を実現する。
今回のフルモデルチェンジで、アウディとして初めて、quattroシステムにRSトルクスプリッターを採用した。リアアクスルに組み合わされるこの新しいテクノロジーは、左右のリヤホイール間で駆動トルクを完全に可変配分。各ドライブシャフトは電子制御式の湿式多板クラッチを備えており、走行状態に応じてシステムはコーナー外側の後輪のトルクを増加させる。これにより、コーナリング中はリヤの外輪により多くのトルクを配分することでアンダーステアを解消。一方、直進時にはリヤの左右ホイールに均等にトルクを配分する。さらに巡航する場面では、リヤの2つのクラッチを開放することでフロントアクスルのみにトルクを伝え、燃料消費を低減させる。
アウディ ドライブセレクトには、従来のコンフォート、オート、ダイナミック、インディビジュアル、エフィシェンシーの各モードに加えて、RSトルクスプリッターの採用により、リヤアクスルに配分されるトルクをリヤ外輪に100%配分して、ドリフトを容易にする「RS トルクリヤ」と、セミスリックタイヤに対応しサーキット走行に適した「RS パフォーマンス」が追加されている。このモードでは、トルクスプリッターがアンダーステアおよびオーバーステアを最小限に抑制する特性に。0-100km/hの加速タイムは3.8秒。車両開発のメイン舞台であるニュルブルクリンク北コースのラップレコードは、コンパクトクラス最速の7分40秒748を記録している。(2021年9月11日現在)
標準装備のRSスポーツサスペンションは、RS 3専用に新開発されたショックアブソーバーとバルブシステムを装着。さらにオプションでRSダンピングコントロールサスペンションを用意している。このシステムは、運転状況やアウディドライブセレクトで選択されたモードに合わせて、4つのショックアブソーバーを連続的かつ個別に調整する。
新型Audi RS 3のデザインでは、フロントには、ワイドなRSバンパーを装着し、シングルフレームにはハイグロスブラックのハニカムグリルを組み合わせている。フラットなウェッジシェイプLEDヘッドライトと、LEDリヤコンビネーションダイナミックターンインディケーターを標準装備。フロントホイールアーチ後方には、新たなデザインエレメントとして、エアアウトレットを新設した。
インテリアにもスポーツ性を強調する数多くのRS専用コンポーネントを装着。12.3インチ ディスプレイを備えたアウディ バーチャルコクピット プラスを標準装備した。RS専用のシフトインジケーター(マニュアルモードで作動)は、グリーン、イエロー、レッドと色を変えながら、まさにレーシングカーのように点滅して、理想的なシフトアップタイミングをドライバーに通知する。