現行のアウディジャパン販売(AJS)とフォルクスワーゲンジャパン販売(VJS)は来たる2025年1月1日に合併して、「Audi Volkswagen Retail Japan株式会社(AVRJ)」になることが決まった。なお今回、上記合併に至った背景には、まず、両社の上位企業にあたるPorsche Holding Gesellschaft m.b.H. (PHS)の企業戦略がある。
PHSは、1947年にポルシェ家とピエヒ家によって設立。そのPHSは2011年3月1日に、Volkswagen AGの100%子会社となり、今やヨーロッパ最大かつ最も成功を収めている自動車販売ネットワークとして不動の地位を築いている。
そのPHSは目下、オーストリアのザルツブルグを拠点に、ヨーロッパ23カ国の他、コロンビア、チリ、中国、マレーシア、シンガポール、日本で事業を展開してきた。
ちなみに日本国内に於けるPHSの活動では去る2018年、日本国内の地域販売を担うべくPAIG Japan Automobile Investment合同会社(PAIG/代表取締役社長:イヴァイエロ プレフ)を日本国内に設立、以降PAIGは、日本のディーラーネットワークの開発・運営を全面的に担ってきた。
そんなPAIGは、2019年1月にVJS、2020年4月にAJSの事業をそれぞれVolkswagen Group Japan株式会社から譲り受け、その後の2022年4月、Porscheの販売を行う新会社Exclusive Cars Japan合同会社を設立。
その結果、PAIGはVolkswagen(11拠点)、Audi(12拠点)、Porsche(2拠点)のショールームを日本国内で運営していた訳だが、今回PAIGが、AJSとVJSを1つの法人に統合することを決めた。
PAIGでは、VJS並びにAJSの顧客に向けて「両法人の統合により、両法人の保険代理店も統合いたします。ご加入頂いている保険契約も、現在お引き受けの店舗、担当者が引き続き責任をもって担当させて頂きます。
また新会社となるAudi Volkswagen Retail Japan株式会社は、AJSとVJS双方のノウハウやリソースを最大限に活用することでシナジーを創出し、全てのお客様へ、これまで以上に質の高いサービスを提供していきます」と説明している。