アウディジャパンは3月22日、アウディAGが( 3月12日・独インゴルシュタット発 )、プレミアムコンパクトのA3を大幅にアップグレードしたことを明らかにした。
その中身は、例えばA3 Sportback( スポーツバック )およびA3 Sedan( セダン )の場合、より進歩的なデザイン、大幅に拡張された標準装備、新しく採用した素材と共に、よりスポーティに、より快適に、よりデジタル化を進めたクルマにアップグレードしたという。なお全ての新しいA3モデルは、インゴルシュタット工場で生産される予定だ。
まずエクステリア面では、新しい構造を主張するフレームレスの六角形シングルフレームが、よりフラットでワイドな形状であることを示している。なかでもグリルデザインはフロントエンドの大きな特徴となっており、大型サイドエアインテークと共に、このコンパクトモデルのスポーティなキャラクターであることを鮮明化させている。
グリル下のフロントスポイラーは、左右のインテークを接続させて車体をより低く見せる効果がある。リヤも同様で、新しいバンパーと特徴的なディフューザーがスポーティなキャラクターを強調する。
そんな生まれ変わったエクステリアに合わせて、インテリアもこれまで以上にシャープになった。インテリアには、シフターのデザイン、エアベント、ファブリックの装飾インレイ、新しいインテリアライトにまで、数多くの革新的な機能が搭載された。
更に標準装備の内容も大幅に拡充した。今回、マルチファンクションプラスを備えた3本スポーク レザーステアリングホイールの他、エアコンディショナー、アンビエントライトパッケージ、フロントセンターアームレストが標準装備された。
外面をクロームで仕上げた新しいブレードデザインにより、オプションのクライメートコントロールパッケージのエアベントがより薄く見えるようになり、コックピットの幅が強調されている。
センターコンソールは、再デザインされて新たな仕上げが施された。室内のドアハンドルにも新しい仕上げが採用されている。
センターコンソールには、便利なカップホルダーに加え、長さと角度を調整できるアームレストを標準装備。Sトロニックの機能を簡単にコントロールできるコンパクトなシフターも、新たなデザインとなった。このシフターは、よりフラットなデザインにより、センターコンソールにシームレスに溶け込んでいる。
ドアおよびフットレストのインテリアライトには、アクセントが加えられた。追加される照明エレメントとスイッチパネルおよびドアシルのコンツァーライトはオプションで選択可能。アップグレードが施されたA3モデルでは、センターコンソール周囲にコンツァーライトが設置され、標準装備のカップホルダーは照明付きになった。
インテリア面の新しいデザインエレメントの1つは、フロントドアの内側にバックライトが装着されていることだ。この機能のために、ファブリックパネルにレーザーカットが300回施された。
照明付きファブリックパネルは、機能性と感動的なデザイン体験を両立させており30色のカラーを選択できるため、細かい希望に応じたカスタマイズが可能となった。新しいSonosサウンドシステムの大型スピーカーは、ドアの下部に配置されており、3Dサウンドによる臨場感溢れるリスニング体験を実現する。
新たなA3は、数多くのコネクテッドサービス、オンデマンド機能など、高度なコネクテッド機能を備えている。標準装備にはDAB+デジタルラジオ、10.1インチ タッチディスプレイ、アウディバーチャルコックピット、ワイヤレス充電機能を備えたスマートフォントレイが含まれる。またフロントのセンターコンソールに設置された2つのUSB-C充電ポートに加えて、リヤにも2つの追加ポートが標準装備された。
オプションには、MMIナビゲーションプラス、Audi connectのフルサービス、車両のディスプレイを介して幅広いアプリケーションを使用可能なアプリストアへのアクセスが含まれる。アプリストアを組み込むことで、ユーザーは車両内のデータリンクを介して人気のサードパーティアプリをインストールして、MMIタッチディスプレイで直接かつ直感的に操作することができるようになる。
選択したアプリは、ユーザーのスマートフォンを経由することなく、車両のインフォテインメントシステムに直接インストールされる。ユーザーは、ボイスコマンドを介してアプリを操作することもできる。Amazon Alexaは音楽のストリーミング再生やスマートホームデバイスの操作にも使用できる。
加えてオンデマンド機能により高い柔軟性も実現した。車両購入後でもmyAudiアプリを介して、最大5つの個別のインフォテインメントおよび快適機能をオンラインで追加することができるようになった。
またAudi connectサービスを含むMMIナビゲーションプラスに加え、Apple CarPlayまたはAndroid Autoを介してiOSおよびAndroidスマートフォンをMMIシステムに統合するスマートフォンインターフェイスを追加してアップグレードすることもできる。
その他の機能では、アダプティブクルーズアシスト、ハイビームアシストに加え、2ゾーン コンフォートエアコンディショナーを備えた標準エアコンディショナーシステムを拡張する機能が含まれる。
これら全ての機能は、ユーザーのニーズに応じて、1か月間、6か月間、1年間、3年間、あるいは期間制限なく利用することができる。例えばA3で休日を利用したロングドライブを計画している場合、長距離の高速道路をリラックスして移動し、不慣れなエリアで正確なルート案内を受けるために、ナビゲーションやアダプティブクルーズアシストを追加することができる。
安全面でもA3には既に高度な機能が実装されている。アウディプレセンスフロント、衝突回避およびターンアシスト、車線逸脱アラートは周辺の車との事故を防止する。
アダプティブクルーズアシストは、前後方向および横方向のコントロールをサポートし、車線変更アシスタンスによって、運転の快適性がさらに高める。このシステムは、最高210km/hまでの速度で加速、ブレーキ、ステアリング操作を受け持ち、高速道路で90km/hを超える速度での車線変更も支援する。
また同システムはMMI経由で、後方のレーダーからデータ受け取り、インストルメントパネルとヘッドアップディスプレイの白い矢印により、車線変更が可能かまた左右どちらの方向へ変更できるかも示す。ドライバーが方向指示器を操作して車線変更を開始すると、システムはドライバーのステアリング操作を積極的に支援する。
市街地では、パークアシストプラスを備えたパークアシストが、正確なステアリング操作により、駐車および駐車スペースからの後退を支援する。車線変更警告、エグジットワーニング、リヤクロストラフィックアシストは、リヤレーダーを使用して車両後方および側方の交通を監視し、安全性と快適性をさらに高める。
なおヨーロッパでは、A3の1.5リッター ガソリンエンジンを搭載した35TFSIモデルは150PSの最高出力を発生し、7速Sトロニックとマイルドハイブリッドテクノロジーを備えたオートマチック仕様となる。またその後に6速マニュアルトランスミッションも設定される予定。
また35 TDIは、150PSの最高出力と7速Sトロニックを搭載したディーゼルモデルとなる。更に第2四半期には、A3 SportbackとA3 Sedanのガソリンおよびディーゼルバージョンが導入され、年末にはプラグインハイブリッドモデルも追加される予定となっている。