独・アウディAGは、3月1日、2019年3月7日から3月17日(5-6日はプレスデイ)にスイスのジュネーブで開催される「第89回ジュネーブモーターショー」に出展。EV4台、PHEV4台、EVレーシングマシン1台の計9台の電動化モデルを展示する。
まず、EVでは同社初のEVでSUVタイプのe-tronを展示予定。また、2019年後半に市販バージョンの発表を予定しているe-tronのクーペバージョンであるe-tronスポーツバックも披露される。
今回ショーでEVの目玉となる2台が、e-tron GTコンセプトとQ4 e-tronコンセプト。
e-tron GTコンセプトは、2018年の米・ロサンゼルスモーターショーでワールド・プレミアされた4ドアスポーツモデル。
低いフロアが特長的なeプラットフォームを採用、最高出力590馬力を発揮し、ルーフにはカーボンを使用し、各部にアルミパーツも採用することで軽量化も実現する。
同社の高性能車部門であるアウディスポーツが開発を担当し、同社同様フォルクスワーゲングループに属するポルシェと共同開発を行っている。
また、Q4 e-tronコンセプトは、現行のSUVモデルQ3とQ5の間に位置するボディサイズとみられる。詳細はまだ不明だが、同社ではこのモデルの市販モデルの発売を2020年の後半から2021年の初頭にかけて計画している。
今回のショーには、他にも、A6、A7、A8、Q5の4モデルのPHEV(プラグインハイブリッドモデル)も展示予定だ。
同社では、これらモデルにより、2019年には、ほぼすべての市場セグメントにおいて、PHEVの導入をかける予定だ。
なお、これに伴い、既に発売されているA3とQ7のPHEVも技術面の見直しが図られたモデルが2019年中に販売される予定だ。
ショーには他にも、EVのフォーミュラーレース、フォーミュラEに同社が導入しているe-tron FE05も展示予定だ。
これらEVやPHEVをメインとした展示内容について、アウディAG取締役会会長のブラム ショット氏は、次のように述べている。
「私たちは、明確な目標を設定しました。それは、2025年に販売されるアウディの新車の3台に1台を電動化モデルにするということです。その理由は、私たちが明確なビジョンを追求しているからです。アウディは、ゼロエミッションのモビリティを実現するために真剣に取り組んでいます」
世界的なEVシフトの潮流に対し、攻勢をかけるように次々と発表されるアウディの電動化モデル。その詳細が判明し次第またご紹介する。