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2023年9月21日【特別仕様車】

アウディ、ミディアムクラスに2台のスポーツグレードを追加

坂上 賢治

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アウディ ジャパンは9月21日、同ブランドのミディアムセグメントに2台のスポーツグレード、RS 6 Avant performance(RS 6アバント パフォーマンス) / RS 7 Sportback performance(RS 7スポーツバック パフォーマンス)を追加した。

 

販売は同日より全国のアウディ正規ディーラー(121店舗、現時点)を介して発売さる。販売価格はRS 6 Avant performanceが19,100,000円、RS 7 Sportback performanceが19,800,000円。

 

 

アウディのレーシングモデル、および究極のスポーツグレードを開発・製造・販売する両車の開発・製造・販売を手掛けるのは、アウディのレーシングモデル並びにスポーツグレードのみを担うAudi Sport GmbH。両モデル共に名付けられた〝performance〟は、RSモデルを更にパワーアップしていることを示している。

 

そんなAudi RS 6 Avant performanceとRS 7 Sportback performanceに搭載されるパワーユニットは4.0リッターV型8気筒TFSIツインターボエンジン。

 

 

但しターボチャージャーユニットは大型化。ブースト圧も2.4barから2.6barへ引き上げたことにより、既存のRS 6 Avant / RS 7 Sportbackに比べ、30PS&50Nmアップの最大出力630PS、最大トルク850Nmを発揮。

 

このパワーアップに伴い、最高速度が250km/hから280 km / hにアップ。0-100km/h加速は0.2秒早い3.4秒に達する。また48Vマイルドハイブリッドや、エンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させるシリンダーオンデマンド(cod) を組み込み高効率化も追求。これに8 速ティプトロニックが組み合わされている。

 

加えて装備面では、低速では前輪と逆向きに後輪を切り、高速では前輪と後輪を同じ向きに切って安定感のあるハンドリングを実現するダイナミックオールホイールステアリング、リアスポーツディファレンシャルが含まれたRSダイナミックパッケージを標準装備。駆動方式はquattro。

 

メカニカルセルフロッキングセンターディファレンシャルは、エンジンの駆動力を通常フロント40%:リア60%の比率でリアアクスル寄りに分配。路面状況に合わせて、より多くのトルクを自動的に適切なアクスルに伝える仕組みだ。

 

 

その配分は、最大70%をフロントアクスルに、あるいは最大85%をリアアクスルに配分することでドライビングダイナミクスを高めるスタイル。加えてリヤに組み込まれたスポーツディファレンシャルが常にトルク配分を計算し、コーナリング時アンダーステアを軽減させる。

 

エクステリアは、共にグロスブラックの3Dハニカム構造のシングルフレームグリルを採用。エクステリアカラーはRS performance専用色としてアスカリブルーメタリックを追加設定した。

 

そのスタイリングからquattro四輪駆動であることを想起させるフェンダーラインは、ベースモデルのAudi A6 Avant / A7 Sportbackに対して約40mm拡大。これに合わせてフロントドア、ルーフ、テールゲートなどを除いて、ボディ外板はRSモデル専用のデザインとなっている。

 

 

その他、車体廻りには、フロントスポイラー、エクステリアミラーハウジング、フロントサイド フラップ、サイドシル インサート、フロントウインドウモールディング、ディフューザートリムをカスタマイズ。

 

RS 6 Avant performanceにはルーフレールがマットグレー仕上げ。両モデル共に、Audi Sport 製21インチ 10スポークスターデザインと275/35 ZR 21タイヤを組み合わせた。

 

インテリアでは、大型のアルミニウム製パドルシフト、ヒーター機能付き3スポークステアリングホイールを装備。シートはRSロゴが刻まれたバルコナレザーで仕立て枯れている。

 

インストルメントパネルは、高解像度液晶画面を備えた12.3インチバーチャルコックピットのRSモデル専用の表示メニューとし、中央にタコメーター/スピードメーターを配し、左右にパフォーマンスに関する情報を配するレイアウトに変更できる仕様となっている。

 

 

モデル:Audi RS 6 Avant performance
エンジン:4.0ℓ V8直噴 ツインターボチャージャー 630PS/850Nm
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:左/右
車両本体価格(税込):19,100,000円

 

モデル:Audi RS 7 Sportback performance
エンジン:4.0ℓ V8直噴 ツインターボチャージャー 630PS/850Nm
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:左/右
車両本体価格(税込):19,800,000円

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。