アウディ ジャパンは4月18日、アウディのフルサイズEVクーペSUV、Audi Q8 Sportback e-tron quattroの一充電走行距離が619km(WLTCモード)となるオプションパッケージのレンジプラスパッケージを新設した。同車は同日より全国のアウディe-tron店(116店舗、現時点)から発売される。
Audi Q8 e-tronに新設したレンジ プラス パッケージは、バーチャルエクステリアミラーやエアロホイール、転がり抵抗の少ないタイヤを採用し、それぞれ空気抵抗、路面摩擦抵抗を低減することで、効率を最適化したもの。
これにより、Audi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S lineの一充電走行距離は619km(WLTCモード)となり、ベースモデルの一充電航続距離501kmより118 km長い、史上最長の一充電走行距離が実現した。
小型カメラシステムを搭載したバーチャルエクステリアミラーは、従来のミラーに比べて空気抵抗と風切り音を低減すると共に、車内のOLEDタッチディスプレイに、後方の様子を映し出し、雨や雪などの悪天候時や夕暮れ時にも、周囲を鮮明な映像で確認できる。
視界の位置や角度は、近接センサー付きタッチディスプレイに触れることで調整可能で、駐車時、右左折時、高速走行時など、様々なシーンで高い視認性を提供する。
一方、風の流れを最適化するフラットな形状のアルミホイール 5アームエアロデザイン グラファイトグレー8.5J×19とそれに組み合わされる、転がり抵抗の少ない255/55R19タイヤにより、それぞれ走行時の摩擦抵抗を低減して、効率を最適化することによって一充電距離の伸長を実現した。なお、同パッケージの希望小売価格は360,000円(税込)となる。
このオプションパッケージの装着対象モデルAudi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S lineは、先代モデルに様々な改良を加えたことで、一充電走行距離が大幅に向上した。
例えば、従来のバッテリー製造工程で生まれる電極材の隙間をスタッキング方式と呼ばれる、折り重ねるように配置する方法に変更することで隙間を極力なくし、先代モデルよりバッテリー寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度の向上を可能としたことでバッテリー容量が増加した。
また、セル内の化学物質の配合を変更し、更なるエネルギー密度の向上を行った。更にエネルギー回生効率を上げ、空力性能やモーターの効率も上がっている。
このようなベースモデルの特徴と、今回発表の一充電走行距離を伸ばすオプション、レンジプラスパッケージを組み合わせ、アウディの電気自動車e-tron史上最長の一充電航続距離619km(WLTCモード)を実現している。
なおレンジプラスパッケージを選択した場合、他オプション/パッケージの選択はできない。またAudi Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line以外のモデルでは、レンジプラスパッケージを選択できない。
同パッケージ装着対象モデルの仕様は以下の通り
モデル:Audi Q8 Sportback 55e-tron quattro S line
電気モーター:電気モーターx2 300kW/664Nm
バッテリー容量:114kWh
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):13,170,000円