循環型マーケットデザインを標榜するオークネットが設立した企業内ラボ「オークネット循環型流通ラボ」は5月31日、今年3月と4月の「中古車市場価格指数」レポートを公開した。
この「中古車市場価格指数レポート」は、東京大学エコノミックコンサルティング( UTEcon )と中古車の「リユース流通価格指数」を開発したもの。これにより日本市場での中古車価格が実際にどのくらい上下しているのかを客観的に把握可能なシステムを構築したと謳うもの。今回は2024年3月分と4月分の「中古車市場価格指数」レポートを公開した。なお、「中古車市場価格指数」レポートは定期的に公開される予定となっている。
3月・4月の「中古車市場価格指数」の概要は以下の通り
「中古車市場価格指数」は、2008年7月を1とすると3月2.162、4月2.133と減少傾向にある。一方、中古車の「平均取引価格」は、「中古車市場価格指数」と同様に2008年7月を1とすると3月1.347、4月1.386で、増加傾向だった。なお、「平均取引価格」の実際の値は3月83万2,623円、4月85万6,658円(外れ値処理を介して計算された値ゆえにオークネットの対外公表と異なる場合がある)となっている。
「中古車市場価格指数」と「平均取引価格」との差に着目すると、3月に於いては、中古車市場で質の高いクルマが品薄になり、前月と比較して相場が上昇したが、4月は、同じ品質のクルマの相場は大きく変わらないものの、質の高いクルマの流通比率が上昇し、質の低いクルマの流通比率が低下した。
ボディタイプ別の「中古車市場価格指数」も、前月と比較して3月はバン・トラックの3.72%(端数処理が行われていない指数値や平均価格を用いた)上昇を最大幅にSUV、ミニバン、ミッドサイズのカテゴリで上昇した。
4月はバン・トラックの2.91%上昇を最大幅に、SUVのカテゴリで上昇した。一方、コンパクト、ラグジュアリー、ミッドサイズ、ミニバンのカテゴリでは低下した。
3月レポート URL:https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/index/automobile202403_01/
4月レポート URL:https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/index/automobile202404_01/
オークネット循環型流通ラボ概要
所在地:東京都港区北青山二丁目5番8号 青山OMスクエア(〒107-8349)
理事長:有村 祐二
設立:2022年6月
活動内容:環境に貢献する“循環型流通”を世の中に根付かせるための、さまざまな調査、研究、検証を行うオークネット企業内ラボ
URL:https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/