オークネットが設立した企業内ラボ「オークネット循環型流通ラボ」は4月22日、今年1月と2月の「中古車市場価格指数」レポートを公開した。
上記の指数は、東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)と共に「リユース流通価格指数」を開発。
年間40万台超のオークネットの会員流通データを元に、多様な中古車の属性を統計モデルに組み込むことで日本国内市場で中古車価格が、客観的にどのくらい上下しているのかを把握できるようにしたもの。
オークネットによると、日本では、中古車市場の値動きを把握するための指標として「平均取引価格」がしばしば引用されていますが、「平均取引価格」のみでは取引される中古車の質の変化を反映できておらず、物価変動を適確に把握することができませんと説明している。
そこで同社の「オークネット循環型流通ラボ」は、2024年1月分と2月分の「中古車市場価格指数」レポートを公開した。 なお「中古車市場価格指数」レポートは今後、定期的に公開する予定としている。
2024年1月・2月「中古車市場価格指数」のレポート概要は以下の通り
「中古車市場価格指数」は、2008年7月を1とすると1月2.056、2月2.135と上昇傾向。一方、中古車の「平均取引価格」は、「中古車市場価格指数」と同様に2008年7月を1とすると1月1.374、2月1.380で、上昇傾向ではあるものの微増立った。なお、「平均取引価格」の実際の値は1月84万9,083円※1、2月85万3,157円としている。
「中古車市場価格指数」と「平均取引価格」との差に着目すると、需要増加に伴い、相場の上昇と平均価格の上昇がともに起こっていると考えられる。ボディタイプ別の「中古車市場価格指数」も、前月と比較して1月はミニバンの17.22%上昇を最大幅に全てのカテゴリで上昇。
2月はラグジュアリーのみ0.59%低下したが、バン・トラックの8.05%上昇を最大幅に、コンパクト、SUV、ミニバン、ミッドサイズのカテゴリで上昇しているとした。
1月レポート URL: https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/index/automobile202401_01/
2月レポート URL: https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/index/automobile202402_01/