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2024年9月4日【新型車】

アストンマーティン、ヴァンキッシュを世界初披露

坂上 賢治

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アストンマーティンは9月3日(イタリア発)、新しいV12フラッグシップ・モデルを祝うアンヴェール・イベントをベネチア国際映画祭たけなわのベネチアン・ラグーンの水上で開催した。

 

マリーナ・ミリターレで行われたグランド・プレミアには映画、アート、ファッション、ビジネスなどの各界からアストンマーティンと親交の深い顔ぶれが集まり、グラミー賞ノミネートミュージシャンのマセーゴやイタリアのジャズ・ミュージシャンで数々の受賞歴を誇るウォルター・リッチ、国際的に活躍するDJのジェイムズ・ライトンの音楽パフォーマンスも愉しんだ。

 

 

映画界からは5名のアカデミー賞受賞俳優を含むスターが出席。妻のアマルを伴って登場したジョージ・クルーニーに加え、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ダグラス、ケビン・コスナー、エイドリアン・ブロディが参列した。

 

また、アストンマーティンがボンド映画とのアイコニックな関係性が60周年を迎えることを祝う年とあって、ボンド俳優のダニエル・クレイグ、同じく英国の映画スターのジョー・アルウィン、マイケル・ワードも姿を見せた。

 

 

エンターテインメント、アート、カルチャーの世界からは、オーストラリアの俳優で映画監督のジョエル・エドガートン、アメリカ人女優のケイリー・スピーニー、女優のヘイリー・ベネット、英国アカデミー賞受賞監督のジョー・ライトも来場。

 

ファッション界からは、アカデミー衣装デザイン賞を3度受賞しているデザイナーのサンディ・パウエル、デザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ、そしてモデルのビアンカ・ブランドリーニとポピー・デルヴィーニュも参加した。

 

夕暮れ時、イベントは運河沿いに用意されたカクテルレセプションで幕を開け、ゲストは伝統的なベネチアン・ベリーニを片手に映画音楽の名曲の数々を楽しんだ。

 

 

ゲストには、イタリアで最も長い歴史を持つミシュランの星付きレストラン「ドラーダ」の3コースの料理を提供。オーナーシェフであるリッカルド・デ・プラが自ら腕を振るい、彼の店が位置するピエーヴェ・ダルパゴ周辺の食材を振る舞った。

 

披露されたアストンマーティンの新型ヴァンキッシュは、伝統のV12エンジンを搭載する旗艦モデル。同社の111年の歴史の足跡を飾る同車の登場を以てアストンマーティンのフロントエンジン・スポーツカーのポートフォリオが遂に完成した。

 

今回の初披露は2023年5月にカンヌ国際映画祭の米国エイズ研究財団主催ガラにて発表されたDB12と、2024年2月にブリティッシュ・モータースポーツの故郷シルバーストンでアストンマーティンが2024年に投入するF1®カーと同日に発表されたヴァンテージに続くものとなった。

 

 

そんな新型ヴァンキッシュは、アストンマーティンのコアモデルの中でも最高のパフォーマンスを示すためのスポーツカーであると同時に、年間1000台までの限定生産とする希少なモデルでもある。

 

また併せて知名度の高いヴァンキッシュの名を冠したモデルは今回が3代目で、2018年以来の復活となった。ここで過去を振り返ると2001年発売の初代V12搭載モデルが「007/ダイ・アナザー・デイ(2002年公開)」でジェームズ・ボンドが運転した他、「トゥームレイダー」や「ミニミニ大作戦」などの2000年代の映画に登場、銀幕で大活躍した。そのヴァンキッシュが、再びスポットライトを浴びる時代を迎える。

 

 

車両のアンヴェールは、24時間前にイタリアグランプリを終えたばかりのアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームのドライバー、ランス・ストロール氏とフェルナンド・アロンソ選手によって行われた。

 

新型ヴァンキッシュの登場は、アストンマーティンの公道とサーキットの繋がりをより一層強固にし、ハイパフォーマンスの牽引役であろうとする同ブランドの野心の現れだという。

 

 

アストンマーティンのエグゼクティブ・チェアマンであるローレンス・ストロール氏は、「ヴァンキッシュの登場は、我々の製品フロンドエンジン搭載車のラインナップの最新かつ最強のポートフォリオの完成を意味し、ウルトラ・ラグジュアリーというポジショニングを強化するものです。それはアストンマーティンにとって今後も大きな影響を及ぼし続ける記念碑的出来事といえるでしょう」と述べた。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。