アストンマーティンは9月3日(イタリア発)、新しいV12フラッグシップ・モデルを祝うアンヴェール・イベントをベネチア国際映画祭たけなわのベネチアン・ラグーンの水上で開催した。
マリーナ・ミリターレで行われたグランド・プレミアには映画、アート、ファッション、ビジネスなどの各界からアストンマーティンと親交の深い顔ぶれが集まり、グラミー賞ノミネートミュージシャンのマセーゴやイタリアのジャズ・ミュージシャンで数々の受賞歴を誇るウォルター・リッチ、国際的に活躍するDJのジェイムズ・ライトンの音楽パフォーマンスも愉しんだ。
映画界からは5名のアカデミー賞受賞俳優を含むスターが出席。妻のアマルを伴って登場したジョージ・クルーニーに加え、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ダグラス、ケビン・コスナー、エイドリアン・ブロディが参列した。
また、アストンマーティンがボンド映画とのアイコニックな関係性が60周年を迎えることを祝う年とあって、ボンド俳優のダニエル・クレイグ、同じく英国の映画スターのジョー・アルウィン、マイケル・ワードも姿を見せた。
エンターテインメント、アート、カルチャーの世界からは、オーストラリアの俳優で映画監督のジョエル・エドガートン、アメリカ人女優のケイリー・スピーニー、女優のヘイリー・ベネット、英国アカデミー賞受賞監督のジョー・ライトも来場。
ファッション界からは、アカデミー衣装デザイン賞を3度受賞しているデザイナーのサンディ・パウエル、デザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ、そしてモデルのビアンカ・ブランドリーニとポピー・デルヴィーニュも参加した。
夕暮れ時、イベントは運河沿いに用意されたカクテルレセプションで幕を開け、ゲストは伝統的なベネチアン・ベリーニを片手に映画音楽の名曲の数々を楽しんだ。
ゲストには、イタリアで最も長い歴史を持つミシュランの星付きレストラン「ドラーダ」の3コースの料理を提供。オーナーシェフであるリッカルド・デ・プラが自ら腕を振るい、彼の店が位置するピエーヴェ・ダルパゴ周辺の食材を振る舞った。
披露されたアストンマーティンの新型ヴァンキッシュは、伝統のV12エンジンを搭載する旗艦モデル。同社の111年の歴史の足跡を飾る同車の登場を以てアストンマーティンのフロントエンジン・スポーツカーのポートフォリオが遂に完成した。
今回の初披露は2023年5月にカンヌ国際映画祭の米国エイズ研究財団主催ガラにて発表されたDB12と、2024年2月にブリティッシュ・モータースポーツの故郷シルバーストンでアストンマーティンが2024年に投入するF1®カーと同日に発表されたヴァンテージに続くものとなった。
そんな新型ヴァンキッシュは、アストンマーティンのコアモデルの中でも最高のパフォーマンスを示すためのスポーツカーであると同時に、年間1000台までの限定生産とする希少なモデルでもある。
また併せて知名度の高いヴァンキッシュの名を冠したモデルは今回が3代目で、2018年以来の復活となった。ここで過去を振り返ると2001年発売の初代V12搭載モデルが「007/ダイ・アナザー・デイ(2002年公開)」でジェームズ・ボンドが運転した他、「トゥームレイダー」や「ミニミニ大作戦」などの2000年代の映画に登場、銀幕で大活躍した。そのヴァンキッシュが、再びスポットライトを浴びる時代を迎える。
車両のアンヴェールは、24時間前にイタリアグランプリを終えたばかりのアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームのドライバー、ランス・ストロール氏とフェルナンド・アロンソ選手によって行われた。
新型ヴァンキッシュの登場は、アストンマーティンの公道とサーキットの繋がりをより一層強固にし、ハイパフォーマンスの牽引役であろうとする同ブランドの野心の現れだという。
アストンマーティンのエグゼクティブ・チェアマンであるローレンス・ストロール氏は、「ヴァンキッシュの登場は、我々の製品フロンドエンジン搭載車のラインナップの最新かつ最強のポートフォリオの完成を意味し、ウルトラ・ラグジュアリーというポジショニングを強化するものです。それはアストンマーティンにとって今後も大きな影響を及ぼし続ける記念碑的出来事といえるでしょう」と述べた。