アストンマーティン ジャパンは12月21日、自社ブランドの110周年を記念する特別な「DBX707 Midnight Podium Edition(ミッドナイト ポディウム エディション)」を発表した。1913年にレーシングスポーツメーカーとして創業を果たして以降、カーアストンマーティンが歩んだ110年間の年月を象徴する同車は、日本国内で11台のみの限定生産となる。
そんなアストンマーティンの歴史的な110周年目は、先の7月に110台限定の6速V12マニュアル・スポーツカーValourを発表したことを皮切りに、イギリスGに於いては、110台の歴代アストンマーティンが並んでのパレードが行われた。
更に秋のペブルビーチ・コンクール・デレガンス。そして昨月、浅草寺および富士スピードウエイで行われたAPACオーナーが集う2年に1度のイベント「ASTON MARTIN ARCADIA」では、3日間に亘ってアストンマーティンブランドの過去、現在、未来を祝福し、110周年記念の年を締め括った。
そんな110年目を祝福した記念すべきDBX707シリーズは、レーシングスポーツメーカーとしての生い立ちを今に示すパフォーマンスのみならず、自社ブランドの歴史的背景を糧に、スポーツカーフィーリングを持つ異色のSUVとして開発されている。
その仕様は、標準仕様であっても充分にパワフルなエンジンに加え、その出力特性に沿ってチューニングを重ねたトランスミッション、サスペンション、ブレーキ、電子システム、エアロダイナミクスなどの全てを介して、これまでの歴代アストンマーチンのロードカーを超えるドライビングプレジャーを提供する。
そうしたなかで、同社のビスポーク部門を担うQ by Aston Martinの手によって送り出された特別仕様のDBX707 Midnight Podium Editionのエクステリアは、専用のサテンオベロンブラック塗装を施したカーボンボディキットが、アストンマーティンのモータースポーツシーンを思わせる鮮やかなライムグリーンカラーで引き締められている。
またフェンダーにはQ by Aston Martinバッチを組み付け、レーシング・ライムグリーン色のブレーキキャリパーには23インチ・サテンブラックホイールが履かされ、一方でインテリアでは、エクステリアデザインと呼応するライムグリーンのステッチが施された。
この特別仕様車について、アストンマーティンAPACリージョナルプレジデントのグレゴリー・アダムス氏は、「アストンマーティン創立110周年を記念して、DBX707 Midnight Podium Editionを日本で発売できることを大変嬉しく思います。
DBX707 Midnight Podium Editionは、日本のネオン輝く高速道路からインスピレーションを得たもので、DBX707を新たなレベルに引き上げ、その卓越したパフォーマンスとセグメントにおけるSUVの最高峰としての地位を大胆に表現しています。
オーナーの皆様には、真夜中のハイウェイを彩るダイナミックなパフォーマンスを体験していただけることを楽しみにしています。」と述べた。
そんなDBX707 Midnight Podium Editionは、追加のオプション装備を含めて、現在注文を受け付けているという。 納車は2024年第1四半期が想定されている。